2008年12月31日水曜日

スピードに・・・

ジョグは50分で10キロ、キロ5分のペースだ。

もう少しタイムを縮めたい。



月刊、ランナーズに掲載されていたNIKEのキャッチコピー。

「スピードの悪魔は、ささやく

きみのペースを壊してみないか、無謀なスピードで走ってみないか・・・」



セリフも良いが、カットにとても痺れる。



スピードに魂を売ろう・・・



















2008年12月12日金曜日

高雄への旅 V

今日も会議に参加する。本日も、実に有意義な内容であったのだが、

個人的には、コーヒーブレークの時に供される「つまみ」の豪華さに驚かされた。

suika-j.jpg



※写真は街角のジュース屋さん。「スイカジュース」が絶品。
















会場のとなりに設置された大きなテーブル。その上の大皿には、さまざまなフルーツ、サンドイッチ、ケーキの類が盛られている。それに加えて、スイス製のエスプレッソコーヒーメーカーが2台設えている。ボタンを押すとコーヒー豆を挽いて自動でエスプレッソを作ってくれる。もちろん無料である。



コーヒーブレークの時間は午前と午後の2度、設定されている。午前と午後の2度のコーヒーブレークの度に、フルーツ、サンドイッチ、あるいはケーキなどのつまみ の類が新たに大盛りになって供されたのだった。



run1.jpg午後はポスター発表である。今回は共同研究者の分を含め計2件の発表だ。一件目はカーボンナノチューブに動径方向の変形を施したときの電子構造の変化について、二件目は酸化亜鉛(ZnO)結晶の極性表面における、さまざまな原子の吸着特性と、吸着に伴う磁気特性の変化についてであった。



※写真は、たまたま見かけた高雄の女子校のロードレース。信号が赤のときを見計らって女子学生の集団が次々とスタートしていく。その合間にスクーターと車が走り抜ける・・・。







理論計算を主題に幾つか熱い議論を交わす。



しばらくして、バンケット会場に移動するよう告げられる。開催場所は、とあるホテルの20Fであった。その豪華さに再び驚かされた。学生アンサンブルによる演奏、ワイン、コース料理、豪華な演出。それでいて、参加費は約1500円。

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この参加費でこれだけの内容。日本では「あり得ない」。実行委員会は資金面において強力なバックアップ組織がついているのだろう。



※写真はプライベートビーチで。泳ぐことはできなかった。









熱い議論、快適なホスピタリティ、人々の暖かい心、それと美味しい料理の数々。それら感動した旅であった。











2008年12月2日火曜日

高雄への旅(IV)

翌日早朝、食事をするためにホテルのレストランへと出向く。バフェスタイルである。大皿に盛られた様々な料理の中から気に入ったものを自分の皿に取る。中華は当然として東南アジアから純和風のおかずまで、よくもまぁこれだけ並べたものと、驚くくらいの豪華さである。


機長やキャビンアテンダントと思われる制服を着た人々も何人かいる。旅慣れた彼らがいるということは、このホテルはよほど評判が良いのだろう。



早々に朝食を終え、自室に戻ってトレーニングウェアに着替える。シューズに履き替えホテルの地下へと向かう。そう、ここホテルには、宿泊者ならば誰でも自由に使うことのできるフィットネスジムがあるのだ。



ショルダーからたすきがけにしたベネトンのウエストバッグに携帯音楽機器をセットして、何はともあれランニングマシン。軽快なバハマのミュージックに乗って、ウン十分、リズミカルに手と足を動かす。次はダンベルだ。腕にじわーっと負荷をかけていく。それからマシンジム。体の各部位を集中的に鍛えていく。一通りメニューをこなし、最後にはシャワーを浴びた。



ちょうど良い時間となったので、着替えをしてから会議場へと向かう。



今日もあいかわらず暑い。会場ではエアコンがフルに稼動しているらしく、快適な気温と湿度が保たれている。講演では、物質の電子構造について、特にその解析における方法論についてのお話しが続いた。



午前の講演が終了後、キャンパス内を散策する。途中、校舎ビルの地下に設置されている小さな売店に立ち寄った。陳列机には数種類の弁当が区分けされて並べられている。一見そまつなランチボックス。日本円で一つ150円にも満たない。あの空港のぼったくりバナナ1本半の値段だ。



弁当のフタは容器と同じ不透明な素材でできていて肝心の中身がどうなっているのか全くわからない。フタのイラストはカラフルであるが弁当の中身を直接的に教えてくれる物ではない。そのフタは容器にゴムバンドで括り付けられている。



中に何がはいっているのか・・・。見ていると、学生達が慣れた様子で弁当のフタを次々と開けては中をのぞき見ている・・・。これは「良い」のか? 許されるのでしょうか?



恐る恐る、見よう見まねで、あちこちに積まれている数種類の弁当のフタを少し開けて中身を確認してみる。ご飯の上におかずが乗っている弁当が多い。日本のドンブリのような食べ物か。フタを開けてじっと中身を注視しているわけにもいかず、結局、外箱のイラストがキレイな弁当を適当に一つ選び購入した。



少し歩いて校舎中央の広場にあるベンチに座り、一緒に買い込んだ地元のトロピカルゼリードリンク(?)を傍らに昼食にした。弁当を開けてみる。ご飯の上に肉と温野菜が乗せられているだけの大雑把な盛りつけだ。



bentouJPG 少し食べてみる。醤油味の焼き肉のたれで軽く炒めたかの如き風味である。確かにご飯と良く合う。

日本のお弁当屋さんの「海苔弁」よりも、ずっと美味しい。見た感じの適当さから全く期待していなかったのだが、かなり美味なので驚いた。

前方にちょっとした野外ステージがあって、そこでヒップホップ(?)のダンスが繰り広げられていた。





昼食を食べ終え、散歩してから再び会議に参加する。会議終了後、ホテルへ帰る途中、立ち寄ったお店で土産物を買う。代金260 NT$に対して1000 NT$紙幣を渡す。売り子は忙しそうにしている。もらったおつりは240NT$・・・おかしい。何度数えても貰ったおつりの金額は変わらない。



紳士的にクレームをつけてみる。しかし、まったく埒があかない。足下を見られているのだろうか。結局、少々強硬にクレームをつけて不足分の500NT$を取り返すことに成功した。



tata.JPG そもそも1000 NT$紙幣で支払いをしようとする外国人は、現地の様子をよく知らないただの旅行者と侮られたのかもしれない。それとも単に間違っただけか。



まぁ、こうゆうことも有る。

御愛嬌か。





2008年11月27日木曜日

高雄への旅(III)

シューズとウェアを収めた袋を手に、意気揚々と中山大学のグランドを目指す。

いよいよ台湾でランニングデビューをすることができるのだ。途中、キャンパスの体育館の2Fで更衣室をお借りする。

torakku.JPG

良く整備された全天候型のトラックだ。












asian-poster.JPGかるい準備運動の後、満を持して走り出す。しかし、その日差し、暑さ、湿気のもの凄いこと。とてもではないが日本での走りのペースを保つことはできない。ウン周したところで、これ以上は危険と判断し、早めに切り上げた。



学生のショップで現地産の健康ドリンクとフルーツドリンクを計1Lほど買い込み、その場で、がぶ飲みする。とても旨い・・・、しかも安い。







nanikuwanu.JPG ちょうど良い時間なのでカンファレンス会場に向かう。会場の廊下を歩いていると、さきほどのスタッフと出会った。目を剥いておどろき、次に口を押さえて笑って、何度も頷いている。とりあえずトイレで着替えをして、何食わぬ顔でカンファレンスに参加した。会議では電子構造計算に関するディープな発表が続く。





講演が終わりホテルに帰ると、あたりは、もう真っ暗である。ホテルが面している愛河(Love River)がライトアップされてとても美しい。波面に映える橋が印象的だ。夜景を楽しみながら、ぐるりと、あたりを散歩する。途中、屋台でビールとつまみをいただく。南国系の甘酸っぱい味付けがビールに良く合う。なんでもない料理が、とても美味しい。しかも安い。

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2008年11月20日木曜日

高雄への旅(II)

翌朝、タクシーでシンポジウムの会場へと急ぐ。takusi-.JPG

会場となった中山大学は中西子湾に隣接して、そのまわりをぐるりと小高い山が取り囲んでいる。天井が高い、とても立派な建物だ。戦中、日本軍が掘ったとされるトンネルがキャンパスに今も残る。

univ.JPG

会議の名称ASIAN11から類推できるように、参加者は、韓国、中国、インド、日本、台湾などといったアジア系の研究者達で占められる。皆、専門は物質の電子構造の理論だ。




おもむろにスタッフの一人を捕まえて尋ねる。

��私)「泳ぎたい」

��スタッフ)「○×△!?」

��私)「そこの海岸で泳ぎたい。どうすれば良い?」





��、3人が頭を寄せて相談している。どうやら困っている様子である。

会議場は海の近くと知っていたので、日本から水着とゴーグルを持参してきたのだ。

会場に来るときにもビーチらしき施設を見かけた。



��スタッフ)「(ホテルの)プライベートビーチですが、お金を払えばOKです。でも水着がないと・・・」

��私:胸を張って)「持ってきました」



しかしながら、結局、泳ぐことはできなかった。

直前に「デンジャラス 、泳ぐならプールで」と、別なスタッフからストップがかかったのである。

確かに波は高い。よく見るとビーチで泳いでいる人影も見えない。

鮫でも出るのだろうか、まったく残念である。



遠く沖には何艘もの大きな貨物船が浮かんでいる。

ここは、その昔、世界でも指折りの貿易港として栄えた地でもある。



しかし、これでへこたれるわけにはいかない。

今日はランニング用のウエアとパンツ、それにシューズも持参している。



��私)「そこのグランドで走りたい」

��スタッフ)「○×△?」



��、3人のスタッフが頭を寄せて相談している。

わけのわからない要求を突きつける者と見られているのか。

しばらくして、先ほどのスタッフがやってきた。



��スタッフ)「走るのは無料です」





つづく







2008年11月17日月曜日

高雄への旅(I)

そろそろ紅葉も見納めである。

岩手山の冠雪も日々大きくなり、来るべき冬を肌で感じる。



��1月2日は移動日である。第一原理電子構造計算に関する国際会議ASIAN11に出席するため台湾の高雄(カオシュン)に飛ぶのだ。盛岡から東京まで新幹線で移動し、そこからNEXにゆられること約1時間、成田空港第二ターミナルに到着する。

お腹がすいていたので、なにか食べようと空港のラウンジのレストランを物色する。ビールに唐揚げ2個、プラス揚げポテトのスティック数本がセットになって千百円。なぜ、こんなにも高いのか。まったく内容にふさわしいとは思えない価格である。


マクドはある。しかしハンバーガーを胃に収めて搭乗してしまうと、気圧の低い高々度では胃にもたれそうな気もする。あたりを見回しても、値段に相ふさわしい食欲をそそるメニューが無い! 「ここには食べるものが無い・・・」。しょうがないので早々にゲートへと向かう。金属探知機の洗礼を受けると、そこはTaxFreeの世界だ。



しかしである。ここの売店で売られていたバナナは、1本100円もしたのだ。レストランのメニューを見ても、カレーライス、美味しくなさそうなカレーライス、その一皿が千円! ただのラーメンで千円・・・。ぼったくるにも程がある。だいたい内容の貧弱さに比較して高すぎる。これまで遭遇した中で一番値段の高いバナナは、千葉のとある施設で販売されていた、一本105円のものである。端数の5円は消費税の分と考えると、空港で売られていたバナナは、Tax Freeとして5%を削減した良心的な価格であったのだろうか。さんざん迷った末、結局、当の100円バナナ2本とビールを買い求めることになる。少々悔しいが空きっ腹には勝てない。



夕刻、高雄行きのJALに搭乗した。あたりはもう真っ暗だ。少々肌寒い。機内サービスの軽食を赤ワインで頂く。JALのサービスは(某海外系の有名航空会社よりも)レベルが高いように感じられた。なにしろ、食事が「まあまあ」美味しい。食べることができる。



機能的であるが若干狭いエコノミークラスに体を押し込めること3時間余り。やっとのことで目的地高雄国際空港に到着する。

6b7a2ce0.jpeg到着後、空港のロビーで荷物を受け取る。外に出ると、あまりの暑さに驚くこととなった。





なにしろ暑い。とても湿気がある。盛岡とは大違いである。もう一度、夏休みが来たかと思うほどだ。



夜も遅いので、とりあえずタクシーを拾いホテルに直行する。タクシーの窓から見えるシュロの並木が美しい。スクーターの軍団が縦横無尽に車線を縫う中、タクシーはかなりのスピードでそこを走り抜けていく。一般道なのだが、速度計を覗き見ると90km/hは出ているようだ。

車に揺られること30分弱、荘厳な趣のホテルに到着する。運転技術に感心したので乗車代金250 NT$にチップを加算し、計300NT$(日本円で1000円弱)を支払うことにする。その日はチェックインして早々に就寝した。





2008年10月27日月曜日

ワードの使い勝手

ワードは、なぜこれほどまでに使い勝手が悪いのか・・・



時は先週に遡る。少々重い分量の書類を書き上げる必要に迫られたのだ。



言うまでもなく、書類にとって一番大切なことは如何に判りやすく伝えるべき内容を平易に記述するか、につきる。多少なりとも公的な性格を帯びている書類の場合、それに加えて文書の外形、つまりフォーマットを厳密に守ることが求められる。



書いているのは、やや公的な書類である。したがってフォーマットが決められている。フォーマットがあるということは楽なのだが、まったく面白みのかけらも無い。事ドキュメント作製の過程において多少なりとも独創性を発揮できる場が欲しいものだ。



問題は、「独創性」に関するような高級なことではない。単にワードの操作性の悪さについて一言申し上げたいのだ。






書きはじめるにあたって、すぐに頭に浮かんだのは、「どうやってTeXで書こうか・・・」と言う、かなり漠然とした思いであった。TeXとは組み版システムである。通常、味も素っ気もない単純なエディタでテキストを打ちこむ。呪文の如きTeXコマンドをテキストにちりばめる。テキストをTeXシステムで処理して初めて整形された文書ができあがる。その手続きは、あたかもプログラムのソースコードをコンパイルして実行可能なアプリケーションを生成するかの如きイメージだ。



対してワードなどのワープロソフトにおいては、キーボードからテキストを入力しているときに表示される画面上での書類の外形と、それを印刷したときの書類の外形が(ほぼ)同じであるのが一般的だ。



このような「WYSING 」環境は、たとえば1枚きりのビラの作製とか、ちょっとした手紙を書く場合には、たしかに便利ではある。しかし文書の形態が複雑になってきたり、文章量そのものが膨大になってくると話しは別だ。私にとっては、使えない、使っていられないソフト、の一つに成り下がる。使ってもストレスが溜まるばかりで精神衛生上すこぶるよろしくない。



しかし今回は何時もと状況が異なる。

TeXを使いたいのは山々なのだが仕事で使っているワークステーションのシステムを新しくしたため、TeXやグラフィックス関連の環境整備が完了していないのである。そのようなわけで、マイクロソフト・ワードと付き合うはめに陥ってしまったのだ。



十数ページのファイル。あらかじめ項目毎に枠(セル)が割り当てられていて、対応する情報をそれぞれのセルに書き込んでいくだけ。簡単、簡単・・・、とんでもない、大間違いでした。



テキストを入力中であるにもかかわらず、指定されたフォントで画面に表示しようとシステムが頑張ってしまい、極端にレスポンスが悪くなる。入力している最中にもかかわらず、余計な行間調整をしていて、画面の中で行がぴょこぴょこ動く。。。



欄からはみ出るとき、勝手に枠線を移動する。

止まれ、止まれ! たのむから動くなっ、動かないでくれーっ!



願いはむなしく、もちろん勝手に枠線が動く・・・。どうしても移動するので、その欄線を選択して強制的にマウスで移動させる。移動中、画面がガキガキ揺れている・・・。なぜ、そこまでWYSINGにこだわるのか。



しょうがないので画面表示モードを変えてみる・・・これは使えない。意味がない。ただのテキストエディタで書いていたほうがよっぽどましだ・・・。



次のページを「勝手に作る」。何時、新しくページを作れ」と頼んだのか。



作業をしていて、いきなりビョンと画面が先頭ページに飛ぶ。

なぜ飛ぶ・・・。その必要性がどこにある?枠線を修正したからか? さっきまで編集していた所はどうなったのでしょうか。



「1)」と入力し文章を打ち込む。改行をすると自動で次の行に「2)」の項目が出てくる。いつ、誰が「そうしてください」と頼んだのでしょうか。



メニューもちんぷんかんぷん。メニューの階層構造もぐちゃぐちゃ。英語版の「メニュー」の「意味の通る和訳」に失敗している・・・と思う。



直感的な操作も難しい。「やりたいことを、なんで、そこのメニューに隠す必要があるのか・・・」と、何度思ったことか。



特にシステム間の互換性が不十分。システム間でやりとりしたファイルの、セルや行数が変わってしまうのはなぜだ。フォントの埋め込みもできないのか?



ワードの操作性の悪さに振り回されてしまい、とんでもなく消耗した数日間を過ごしてしまった。付け加えると、エクセルのマクロにも一言、いちゃもんをつけたい・・・が、いつか機会を見て。



当然だが、こんな悪口を書いても、マイクロソフトにとっては痛くもかゆくもないだろう。第一、ワードやエクセルといったデファクトスタンダードなビジネスソフトを、今後とも、世の大多数のユーザーが必要とするのは明らかだ。



しかし、もうちょっと、エレガントなユーザーインターフェイスがほしい所である・・・

なんとか書類を仕上げたとき、心底、そのように願ったのであった。



















2008年10月16日木曜日

弘前にて

apri.JPG北東北3大学プロジェクトに参加するため弘前に行ってきた。



インターネットの旅サイトで宿泊先で選ぶ。









駅前のBest Western Hotelの広告が目にとまる。なんと、ビジネス+フィットネスプランが用意されているではないか。このホテルしかない・・・。



さっそく電話で申し込む。しかし「インターネットでの特別プランなので、ネット経由で申し込んで・・・」との、まるでお役所仕事のような味気ない御返事を頂く。それくらい融通が利かないのか?しょうがなく、指示に従いネット経由で予約を入れる。



会議の前日を選んで当地に到着。早々とチェックイン。




hirochuow.JPGホテルの建物にはフィットネスクラブが併設されている。荷物を部屋に置き、さっさと着替える。フロントで手続きをしてフィットネスクラブに足を踏み入れる。



とりあえず筋トレ。バーベルを使って主に腕の筋肉を鍛える。次はマシンジム。複雑な構造のマシンが立ち並ぶ。中には、どうやって使えば良いのか見当も付かないほどの、芸術的な構造のマシンもある。やってみて、なるほどこれは機能的な構造だ、と、初めて納得がいく。



次はランニングマシーン。軽くウン十分走って汗を流す。その後クールダウン。マットに移動し、ストレッチに励む。

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少し休んで、今度は水泳にチャレンジ。プールのコースは全長25m。底もやや浅い。しかし泳ぐことには支障はない。軽くウン十分、ゆっくりとクロールで泳いだ。







プールからあがり水分を補給後、今度はサウナで汗を流しきる。











wata.JPG ここまででウン時間。もくもくと、一人トライアスロンに挑んだのであった。左は私。ラマン分光機器と。































2008年10月7日火曜日

簡単な半熟卵の作り方

朝の半熟卵。



白身が少々堅めで黄身がトロトロ、殻がキレイにむけている卵。マヨネーズや岩塩と良く合う。朝の始まりに欠かせない一品だ。



そんな半熟卵、お料理テキストでの作り方の説明にばらつきがあって、意外にこれと言った決め手が無い様子。



物理学的に見ると、白身と黄身の熱容量および熱伝導率の差、加えてそれぞれを構成する主要なタンパク質成分の熱による変質温度の差、などが「美味しいゆで卵」を作ることを難しくしている。



そんなわけで、我流の「素晴らしく簡単な半熟卵の作り方」を紹介する。もちろん上手くいくかどうかは保証の限りではないが、大抵の所、成功するハズ。






【ガスor IHで作る場合】



�� 鍋に水を入れる。中に卵を入れたとき卵全体が沈み込むくらいの量。

��未だ卵は入れない)

�� 火にかける。

�� 沸騰したら、お玉などを使って鍋に「やさしく」卵を入れる。

直後に少々弱火にする。コトコトする程度。

�� 4〜5分後、火を止める。

�� 2〜3分、そのままに置く。

�� 熱湯を捨て冷水に浸す。

しばらくして水を換えて再び冷水に浸す。

�� 少なくても10分以上経ってから殻を剥く。

きれいな半熟卵のできあがり。



��と7で 卵を熱湯に入れて、後で冷水に浸すのは、卵の殻をキレイに剥くため。



��と5で半熟の程度を決める。

��の段階が長くて5が短ければ白身が堅くて黄身がトロトロになる。

��が短くて5が長ければ白身が柔らかくて黄身が少々堅めになる。

お勧めは、4が5分、5が2分か。





【電子レンジで温泉卵風、半熟卵を作る】



強弱がコントロールできるレンジで作るとき。

0 小さめの容器の内側に油、オリーブオイルなどを塗っておく。

1 卵を割り入れてラップをかける。

2 「弱め」の設定で1分弱。

3 一度止めて容器の場所を移動させる。さらに1分弱レンジにかける。

温泉卵風、半熟卵のできあがり。

好みでダシつゆなどをかけていただく。



強弱がコントロールできないレンジで作る

�� 小さめの容器に卵を割り入れてラップをかける。

�� 20秒〜30秒レンジにかける

�� 一度止めて容器の場所を移動させる。

さらに20秒〜30秒レンジにかける。

これを2〜3度、繰り返す。

温泉卵風、半熟卵のできあがり。なっとうに入れても美味。



レンジ内部では加熱するために電磁波が照射されているが、その照射の分布にムラがある。そのため、レンジ内部の場所によって温度が上昇しやすいところと上昇しにくいところがでてくる。





��の段階で容器の場所を移動させのは、実は、できるかぎりむら無く卵に電磁波をあてることを目論んでいる。この一手間で俄然できあがりに差が付いてくる。



��注意)レンジで作るとき、往々にして卵自体が「爆発」する。作るときはラップをかけること、ときどき止めて様子を見て時間を調節することが大事。















2008年10月1日水曜日

ジャズとボサノバ



最近、ジャズとボサノバに夢中である。



Soniaのカバー、Manic MondayやJust the two of usがとても良い。元々の歌詞も良いのだが、なにより耳元でささやくような、すこし抑え気味の情感のこもった歌声にいたく魅了される。



Julie LondonのFly Me To The Moonも良い。思わず月に飛んでいきたくなる。Nina Simoneの唱うWork Songも素晴らしい。Us3のCanteloopとか、Elsa SoaresのMas Que Nadaもお気に入りである。



何より角の水割りに良く合う。







2008年9月22日月曜日

準備

日本物理学会が開催されている。物性系の秋季大会だ。参加者は日毎四千名ほど。初日から計4日間、市内のホテルは関係者の宿泊予約で一杯になっているようだ。



実行委員の一人としては、なにかと忙しい日々である。他人の講演を聞きに行くための時間も取れない。

自分の講演の準備すらできていない・・・



今日一番のアクシデントは、トイレ(大)が詰まり、中身が溢れているというものであった。その復旧作業は、それは大変なものでした。アルバイトの学生さんにかなり助けられた。



2008年9月14日日曜日

筋トレ

金曜日。

朝から土砂降りの雨。



グランドには人影が見あたらない。なんてことだ、ランニングができないではないか・・・。そうゆう訳で屋内での筋トレをすることにした。





ウンkgほどのダンベルを両手に持つ。腕を横や前に伸ばして上げ下げ、そのままスクワット・・・。ロー・プーリー、ハイ・プーリー・・・、つぎつぎと試してみる。じんわりと汗がにじみ出てくる。



意識して特定の筋肉に負荷をかける。正しい姿勢をとらないと思わぬ事故につながりかねない。腹筋と腕の筋肉を中心に数十分かけてゆっくりと鍛える。



こうして数十分間、実に気持ちの良い汗をかくことができた。






2008年9月11日木曜日

走る

グングンと走る。



頬を撫でる風、蹴る感触、額を流れおちる汗



体中が潮っぽくなる



フッフッハッハッ 

まだまだ走る



はるか空の向こう、一筋の飛行機雲が流れていく









2008年9月4日木曜日

かかってきなさい!

この夏、一生懸命通い詰めたプール。その公開が8月いっぱいで終了した。

これで夏が終わってしまった・・・。

寂しいが仕方ない。これからは市営の温水プールにでも時々御世話になろう。



哀愁に浸っているヒマはない。

今週からはランニングに取り組むことにした。



イオンでそろえた、ナイキのランニングシューズ、アディダスの黒のシャツ、ジョギング用のパンツ、スポーツタイプのソックス。準備万端、いつでもかかってきなさい!



というわけで、先日、満を持して400mトラックをウン十分ほど全力疾走してみた。



これでも、ウオーキングや水泳で体を鍛えていたつもりであったが、どうやら使う筋肉の部位が根本的に異なるらしく、翌日からの筋肉痛は、それはそれは尋常なものではなかった。特に階段の上り下りの辛いこと。なんと言っても下りるのが辛い。数十年後の自分を見る思いである。



薬屋さんに直行し、インドメタシン含有の塗布剤を購入したのは言うまでもない。







2008年8月26日火曜日

自家製ピクルス

ピクルス作りに嵌っている。

IMG_2784.JPG素材となる野菜は何でもOK。キュウリ、ピーマン、ニンジン、ナス、ミョウガ、ショウガ・・・。ニンジンなどの根菜類はレンジで1分ほど前処理しておく。あとは酢と砂糖、それに塩さえあれば作ることができる。お気に入りは「すし酢(だし入り)」と「クレージー・ソルト」だ。酢と砂糖は大量に使う。酢は素材がひたひたと浸るほど、がばがばと入れている。砂糖はなかなか溶けないので、予め少量の熱湯に溶かしておく。左の写真のピクルスにはスプーンで約四杯ほどの砂糖を使った。



IMG_2789.JPG最後にクレージー・ソルトをぱっぱっぱっと振りかけ良くかき混ぜる。振りかける量は付け汁の味を確かめて適当に調節する。



冷蔵庫で半日から1日ほど寝かせると、もう市販品は食べられなくなるど素晴らしく美味しいピクルスの完成だ。



食べるときにオリーブオイルをたっぷりと振りかけると、これまた風味が絶品。ごま油を少したらすと、あら不思議、中華風にもなる。



日本伝統の和風の「お漬け物」作りにも興味が湧いてきた。

もちろん、これに”味を占めた”ので。

















2008年8月16日土曜日

ドーハ・ラウンド

先進国と言われる西側諸国がとりきめた貿易協定が形骸化しつつある。かつては新興国であった国々が、近年進展著しいその経済力を武器に、世界に対する発言力を増強してきた結果である。



世界貿易機関 WTO のドーハでの多角的貿易交渉、ドーハ・ラウンド、の決裂は、世界のパワーバランスが変わりつつあることを如実に示した。




協定締結に中国やインドが強硬に反対した理由は、表向き自国の農業を守るために安易な妥協などできない、ということなのであるが、もちろんその裏には、自国の工業生産と輸出が好調なので特に安易な妥協などせずとも今の好調な経済成長を維持できる、との目算がある。



中国、インド、ブラジルは、安価な労働力を武器に世界の工場として機能してきた。金融面から見る限り、今では、その膨大な資金を米国に貸し出してさえいるようだ。加えて、近年、化石燃料や貴金属などの豊富な天然資源も開発されつつある状況にあっては、わざわざ西側諸国の言いなりになって自国の農業を潰す必要もないというものだ。突き詰めて言えば、たとえドーハ・ラウンドが決裂しても、世界の各国は「世界の工場」から安価な工業製品を買い続ける他選択肢は無いのだ。



もはや世界経済は、中国やインド、それにブラジルといったキープレイヤーを抜きにして語ることはできない。西側主導で始まった「多角的貿易交渉」が、その機能の変更を迫られていることは、有る意味、もっともである。



* * *



WTOの決裂の背後には多くの事情が複雑に絡みあっている。我々に突きつけられているのは、化石燃料の枯渇や地球温暖化、バイオエタノールに関わる副作用・・・、数々の先の見えないパラメータの下で最適な解に到達しなければならないという、非常に困難な最適化の命題なのである。



我々人類が、最終的に最適な解に到達できるという保証は何処にもない。むしろ、それを得ることをあきらめ、その時々において良いと思われる策を見いだすことに全力を注ぎ、一方で、局所的な安定点に陥ることを避けるために、時にその戦略に大きな飛躍を施すことが肝要であろう。多体系の物理シミュレーションが教えるところでもある。





参考)“Globalization’s New Rules” by David E. Sanger, The New York Times, August. 2008.

2008年8月15日金曜日

和風ピザ

piza1.JPG和風ピザに挑戦した。ここで、わざわざ「和風」と言うのは、ピザ生地に大判の油揚げ4枚を用いたため。油揚げは文字通り油っぽい。そのため湯通しして油抜きをしておく。グリルでかるく炙って生地の湿気を抜き、エキストラバージンのオリーブオイルを塗っておく。




ピザのネタは、パプリカ、ナス、カボチャ、国産肉が原料と銘打ったソーセージ、タマネギ、キノコ、など。

piza2.JPG

近所の店で特売されていたトマトのマスカルポーネ風パスタソースをピザソースに奢る。最後に青森の田子町産のニンニクパウダーを振りかける。







オーブンに入れて焼き上がりを待つ間、付け合わせの、簡単自己流ピクルスを作る。とはいってもたいしたことはしない。



プラスチックのお弁当容器にがばがばと酢を注ぎ、少量の熱湯にたっぷりの砂糖を溶いて加えるだけだ。



そのなかにざく切りのニンジンやミョウガ、キュウリをつける。最後にぱっぱと”クレイジーソルト”を振りかける。自家製ピクルスの完成である。

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こつは、堅い根菜はレンジで1分ほど前処理しておくこと、くらいか。



キャベツのざく切りなども大量に美味しく食することができる。

2008年8月8日金曜日

地産地消

グローバリゼーションの波に変化が起きつつある。



一般的に国際的な企業は、給与水準の低い国に生産工場を建設し、コストを抑えた工業製品をグローバルな国際流通網へと投入することで市場を活性化してきた。ヘラルド・トリビューンの報道によると、最近、その流れが変わりつつあるようだ。






理由として真っ先に挙げられるのは、過去数年の新興国の好調な景気動向を反映した、人件費や物価の上昇である。しかし、それと同程度に重要なことに、近頃の原油価格の高騰に連動した製品の輸送コストの高騰が挙げられる。生産コストの上昇分は、最終的に製品価格に上乗せされる。あまりに嵩む輸送費は、国際的な企業にとって、新興国に生産工場を止め置くメリットをチャラにしてしまう。



生産工場を新興国から撤退させ、より距離的に消費者に近いところ、例えばU.S.や日本、E.U.などに新たな生産拠点を築く企業も増えてきた。製品の生産を消費地の近くで行うことで膨大な輸送コストを圧縮することが期待できる。



サブプライム関連から先物取引市場に流れた膨大な資金は、今、世界の株式市場に向かいつつある。それに伴い、原油価格そのものは落ち着いてきたようではあるが、依然として先の展開が不透明であることに変わりない。



これらの事情を反映してなのか、最近、新興国の実質的経済成長に、かげりが見え始めているとの報道もある。分離独立問題をはじめとする数々の政治的不安定要因も、海外からの積極的な投資を阻害する遠因となっている。



規模の大小はあれ、より消費者に近いところで生産を試みる、いわば工業的な地産地消が、これまで以上に進展する可能性は高い。











2008年8月1日金曜日

水の中で

プールの中は別世界だ。



クロールでゆっくりと泳ぐ。とても気持ちよい。



もともと平泳ぎ専門であったが、2〜3年前からクロールを始めた。晴れて今年はクロールで遠泳できるようになった・・・ようだ。時間にして40〜50分、リラックスして泳ぐ。



泳いだあとは、全身、心地よい疲労感につつまれる。とてもお腹がすいて、耐えきれないほど眠くなって大変なのだが、それがまた良い。高中正義などを BGMにトワイニングのハーブティー、レモン&ジンジャー、をいただく。どこか、南国のリゾートにでも迷い込んだ気がしてくる。



もちろん、しばらくすると、どこからともなく処理しなければならない雑用が山のように押し寄せ、つかの間の幸せな雰囲気は消し飛んでしまうのだが。



それはさておいて、目下の目標はウンkmの遠泳。

ただし、それを実現するために必要な絶対的時間が確保できないのが悩みではある。





2008年7月25日金曜日

環境汚染【編集中】

インド中北部、マディヤ・プラデーシュ州の州都、ボパール。ここの中心地にあるユニオン・カーバイド社の殺虫剤製造工場で、1984年、有毒ガスの大量流出事故が発生した。被害は甚大で総勢2500人以上の死者と10万人以上の罹災者を数えた。



あれから二十数年。依然として問題は解決を見ていないようだ。


ヘラルド・トリビューンの記事によると、これらの事故について、インド政府は、以前として何の有効な対策も打ち出せていない。それどころか、むしろ問題を忘れ去ろうとしているらしい。



問題は、あたりに大量にまき散らされた有毒な汚染物質にある。ゆっくりと土壌にしみこんだそれらの毒は、その地域の地下水を極度に汚染する源となっている。さらに悪いことに、この汚染は今現在も悪化の一途を辿っている。





おどろくことに、今現在でも多くの人々が、そこで生活している。汚染物質が大量に流れ込んだ工場隣の沼地では、暑い日には子どもと犬が水浴びをする。雨が降れば、沼の水は溢れかえり、あたり一面に氾濫する。



記事では、今なお近辺に住む多くのスラムの人々に汚染が原因と思われる病気が蔓延し、かれらの幼児ばかりか胎児までもが過酷な汚染物質の悪影響を受けつづけている現状について生々しく報告されている。

* * *



先進国と呼ばれる国々の「大企業」は、生産工場を中国やインドなどの海外に移転することで利益を上げてきた。中国をはじめ「世界の工場」と呼ばれる国々 は、意図せずとも同時に、世界の「汚染物質製造拠点」ともなろうとしている。これは直接的な「汚染物質」の問題に限らない。地球温暖化の原因であるガス、 二酸化炭素、CO2についても同様である。



近年、国内の大企業が自国のCO2排出枠の制限を逃れるためだけに、その制限枠のない発展途上国に工場を移転することが試みられている。しかも、その傾向は年々増している。



しかしこの企業戦略のどこに、人類全体の福祉を見据えた長期的視野に立つ人道主義、が存在し得るのか。





追記:米国ミシガン州に本拠をもつダウ・ケミカル社は、1999年、ユニオン・カーバイド社を930億ドルで買収している。事故の後始末についてダウ・ケミカル社は非常に消極的である。













































1999年にはユニオンカーバイドを930億ドルで買収し、デュポンに代わり世界最大の化学メーカーとなった。







2008年7月14日月曜日

いまどきの歯医者

歯医者に行くのは十年ぶりだ。



家人が受診するというので、ついでに同行したのだ。問診票を渡され、過去の病歴やらアレルギーやら、いろいろと聞かれる。別室(実はレントゲン室)に呼ばれ、そこで、もっとつっこんだ内容について詳しく聞かれる。今時の歯医者って、こうなんだ・・・と、多少驚きつつ、無事問診を終える。

しばらくして自分の名前が呼ばれる。隣とは仕切られていての様子はわからない。はじめに赤い液体を口に含まされる。二度三度、口の中で、くちゅくちゅと液体をころがしてから、勢いよく、ぺっとはき出す。看護士に小さい手鏡を手渡される。そこに映し出されたのは、正に驚くべき光景・・・。あれだけしっかりと歯を磨いていていったはずが、あの有様である。正しいブラッシングは何にも増して大切だ。話しに聞くと、よほど高齢になってから自らの歯周病に気付き、そのときは、もはや手遅れで全て抜歯しなければならない場合が多いらしい。



しかし歯医者によっては、こうも違うのかと驚いた。第一設備が新しい。今時の歯医者のレントゲン撮影はデジタルで処理される。1回の撮影にかかるX線の被曝量も、昔に比べ大幅に減少しているようだ。これは非常に大切な点である。なぜなら歯をX線で撮影すると言うことは、大切な脳髄に直接X線が放射されると言うことでもあり、危険この上ない。



第二に説明がとても親切である。我々の世代にとって歯医者は、それこそ子ども時代からの、最も恐ろしい場所の一つであった。口を開けてなにをされるかわからない。激しく回転するドリルが目前に迫ってくる・・・。頭に突き抜ける衝撃音。今思い出してもぶるぶるとふるえが来てしまう。今時そんな歯医者は淘汰されて存在すらできないだろうが。



親切に説明してくれる、評判の良い歯医者、設備の新しい歯医者を選ぶべきだ。

体もメンテナンスが大切と、認識を新たにした次第。

2008年7月4日金曜日

お節介なアメリカ

ノーム・チョムスキーの本、「お節介なアメリカ」を読んだ。

お節介なアメリカ (ちくま新書 676) (新書)

ノーム・チョムスキー (著), 大塚 まい (翻訳)


この本で著者は現代アメリカの政治事情について詳細に論じている。特に9.11のテロ以降における世界状況の分析は冷静かつ客観的で好感が持てる。原著者は「言語学」に革命をもたらした学者として著名なのであるが、思想家としても超一流であることが良くわかる一冊だ。

内容は言語学者自身の手による書物らしく、やや難解である。しかし訳本では、それを破綻無く訳しきれていると思う。一般に翻訳書と原作は別物である。翻訳とは、言ってみれば、翻訳するさきの国の歴史、道徳観、および宗教観などの諸々の事情に配慮しつつ、原著者の意図が最大限伝わるように「訳す」ことが求められる骨の折れる作業である。文化的背景が全く異なる言語圏の間で書物の翻訳が為されるとき、たとえ文法的に原著に忠実に翻訳したとしても、著者の真意が読者に伝わることは全く期待できない。つまり、一つ一つのセンテンスを忠実に翻訳したとしても、それらの寄せ集を作品として成立させることはできない。その点、この翻訳書は、原著に忠実にあろうと努力しつつも、それとは独立に、日本語で書かれた書物として成立させようとする努力がなされていることが窺われる点において、単なる翻訳以上の仕事が施されている作品と思う。



【内容について】



イラク侵攻にいたる過程、その後のアメリカの対応、特にその「大義名分」が崩れていく様、及びその変節ぶりを明快に描写している。権力者がその意志を決定するにあたって何を重視し何を無視しているのか。



特に印象的なのは「われわれがキューバ危機を乗り切ることができた事実は奇跡であった」の一節である。これは元々、2002年にキューバミサイル危機四十周年を記念してハバナで行われた、キューバ、ロシア、ハバナの主要三カ国が参加する首脳会議で明らかとなった事実を元にしている。



世界はロシアの潜水艦士官ワシリー・アルキポフによって、核による惨禍の危険性から救われたのである。アルキポフは、ロシアの潜水艦がケネディの「臨検ライン」付近でアメリカの駆逐艦から攻撃されていたとき、核弾頭を搭載した魚雷を発射せよとの命令を受けたが、それを退けたのだ。もしアルキポフが命令に従っていたら、その核魚雷発射は、ほぼ確実に核戦争の勃発を招き、アイゼンハワーが警告していたように、「北半球が破滅される」にいたっただろう。



このとき、人類は、まぎれもなく有史以来、最も危険な滅亡の縁に立っていた。我々は、今、このことをしっかりと心に刻むべきである。



人類滅亡の危機は決して絵空事ではなく、不幸なことに、今この瞬間も、更に増している。イラン、パキスタン、アフガニスタン、インド、中国、パレスチナ、ロシア、ロシアの旧衛星国、ベネズエラ、ブラジルでの不穏な政治動向を見るにつけ、我々は、明日もまた同じ平和な1日が来ると期待してはいられないことを認識せざるを得ない。



本書では、唯一の超大国アメリカにおける権力者の意志決定のプロセスと問題点が明確に示されている。アメリカは、何を目的に、この世界をどうしようとしているのか。





関連リンク(翻訳に関して) 川端康成とサイデンステッカー

















2008年7月1日火曜日

China plus one

報道によると、国際的な企業の間でChina plus oneの戦略が流行しているらしい。China plus oneの戦略とは、工業製品の生産を中国国内の工場のみに頼らずに、新たに隣国に作った工場で補完しようというものだ。これには中国産であるからとの一昔前までの「低コスト」を売りにすることはできなくなってきた事情がからんでいる。

中国国内の一般的な賃金の上昇、インフレ、および為替レートの変動は、全て生産される商品の価格に転嫁させされる。既に一部企業は、工場の数が飽和に達しつつある沿岸工業地区をきらい内陸部へと進出している。しかし、この状況がいつまでも続くとは思えない。



工場を100%稼動させるためには、運営資金にも増して、電力や水資源、エネルギー資源、それに労働力の確保が必須条件であるからだ。



ベトナム、インド・・・、中国以外のアジアの隣国に工場を移転したとしても、運営に当たっての、それらの根源的な問題から逃れることはできない。加えて、 トウモロコシなどの主要な穀物価格の上昇、原油や石炭を含む化石燃料の上昇は、直接、それらの国の経済に、そして労働力たる人々の生活に大きな打撃を与え ている。



プラスワン、その先が見えない・・・。







2008年6月17日火曜日

地震「予知」

岩手・宮城などの北東北の領域を大きな地震が襲い、各地に甚大な被害をもたらした。不幸にして被害に遭われた方々のことを思うと心が痛む。一刻も早い、大規模な救援策が切望されていることは言を俟たない。ここで考えてみたいのはそのような明々白々たることではなく、地震を科学の対象として見た場合の、有る意味とても素朴な疑問についてである。すなわち一体全体、地震の「予知」は本当に可能なのか、ということである。



結論から言って、この疑問に答えることは相当に難しい。

まず「時間スケール」が問題となる。相手は数十年、数百年、あるいは数千年の時間スケールで進行している地球規模の自然事象である。歴史上の記録を紐解くとき、この時間スケールの範囲であれば、かなりの確度で地震の発生を予測することはできる。しかし「明日のこの時間、地震が起きますよ」などと日時を正確に指定して「予知」することは不可能である。



次に「発生場所」が問題となる。どこで地震が起こるのか、ピンポイントで場所を指定して予知することも難しい。なにしろ根本の原因は地下の断層にある。我々の、地下深部についての知識は、所詮、非常に限られたものでしかない。隈無くあちこちを掘って調べているわけではない。多くは肉眼による視察や航空写真、広くは衛星写真などの、主に外形を見比べての判断でしかない。



極端に単純化して、今にも崩壊そうな断層、つまり臨界の状態にある断層が幾つか見つかったとする。しかし、それらが何時どの順番で、どれくらいの規模で崩壊ていくのか、はたして正確に予測ができうるものだろうか。



Bakによると、地震の規模と頻度は、ある種、自己組織化臨界状態(SOC)にあるとされる。これは元々、種が、突然、爆発的に進化することを説明するために提唱された物理学上の基礎概念である。子どもが砂場で遊んでいるとしよう。いくつもの急峻な砂山を作る。上からぱらぱらと砂を振りかける。このとき、どの砂山から(場所)、何時(時間)、どれくらいの規模で崩れ始めるのか、予測することはできない。しかし崩れていく規模と頻度をグラフにすると、ある法則性を示すのがわかる。つまり大規模な崩れほど発生頻度が低く、小規模なものほど頻繁に発生している。次の瞬間、どの砂山が崩れるのか言い当てることはできないが、長い時間スケールで見たときに、どれくらいの崩れがどれくらいの頻度で発生するのか、ある確度の予測を立てることはできる。誤解を恐れずに非常におおざっぱに言ってしまえば「しばらく大きな崩れが起きていないから、そろそろ・・・」といった、我々が自然災害などに対して抱いている感覚を統計力学的に定義したものと思っても良い。



今日現在、我々は、地下深部の断層の状態についての詳細なデータを持ち合わせていない。元となるデータが不完全な以上、信頼できうる完璧な数値モデルを立てて厳密な予測に資することは不可能である。大気の状態についての時々刻々の情報を元にした天気予報ですら、局所的に外れることも多いことは、我々が常日頃、肌身で感じているところである。見えない地下深部の状態を相手にする地震の予知が、非常に困難であることは、有る意味、当然のことなのである。



しかし原理的に不可能とばかり主張して、初めからあきらめる訳にもいかない。



超音波エコーという医療の診断方法がある。人体の外から超音波をあてて、おなかの様子などを画像として捕らえる。音波は媒質によって、つまりここでは体液の濃度、脂肪やタンパク質、あるいは骨、などの種類によって、その速度を変える。お腹の中での音波の伝わり方やその干渉を解析し、それを画像に変換することで、お腹の中の様子を「見る」ことができる。お母さんのお腹の中の赤ちゃんを超音波で捕らえた白黒の画像を見たことがある人も多いはずだ。



素人の思いつきだが、日本中に網の目のように地震センサーを張り巡らしたとする。大規模な地震が発生すると共に、各センサー間での地震の伝わり方を解析すれば、あたかも超音波エコー診断の様に、地中の「診断」が可能になるのではないのか。もちろん、地震と共にセンサー自体が移動する可能性も考慮してGPS機能を埋め込む必要はある。



関連リンク



・最も大切なもの、それは情報・・・

・バージェスモンスター








2008年6月14日土曜日

地震

先ほど非常に大きな地震があった。

余震も続いている。



自宅の近隣には被害が無いようだ。



ヘリが何度も行ったり来たり、頭上を飛びまわっている。

今はTVで各地の被害状況を注視しているところである。



2008年6月4日水曜日

格言あれこれ

『実るほど頭の下がる稲穂かな』

学識や徳行が深まると、その人柄や態度が謙虚になることにたとえる。

��広辞苑より)



『実が付かず頭をそらす青い稲』

学識や徳行が浅いにもかかわらず、甚く傲慢にふるまうことをたとえる。

��私家版コウジエン)



『能ある鷹は爪を隠す』

本当に実力のあるものは、やたらにそれを現さないものだというたとえ。

��広辞苑より)



『能無し鷹は爪を出す』

実力がないものほど、やたらに実力が有るかのようにふるまうたとえ。

��私家版コウジエン)






 

2008年5月29日木曜日

最近読んでいる本

「だまされない<議論力>」 吉岡友治 氏



とても面白い。議論とは「ある取り決めの下で為される知的ゲームである」との観点から、世に蔓延る数々の不毛な議論を一刀両断に解体してみせてくれる。

互いの論理をぶつけ合い磨きをかける知的共同作業が「問題解決のための議論」であるという、しばしば見過ごされがちな、その本来の目的を正面に見据えている点において、真に胸のすく思いである。論理に走りすぎているきらいが無くもないが、たとえ少々の「諄さ」が目に付いたとしても、その目的を考えれば至極当然である。蓋し良書。



「マーク・ピーターセンの英語のツボ」 マーク・ピーターセン 氏



ふとした英語の表現を通じて、彼の地の文化や考え方に触れることができるお得な内容。見開きで一つの話題を扱っているので、隙間時間を利用しての「つまみ読み」にもってこいの一冊である。実は、この一週間で読み進むことができたのは最初の数ページのみなのですが。まぁ、楽しみながら読んでいます。



2008年5月27日火曜日

5月23日付の「編集手帳」(読売新聞)について

��月23日付の「編集手帳」は、博物学者の南方熊楠の中学生の頃のエピソードから始まる。



南方は胃の内容物を自由に口内に戻すことができたらしい。それでついたあだ名が「反芻」。常人とは少し違う特技にオヤッと思い、興味を引きつけられたのだが、その後、どこに話しを持っていくのかと続きを読むと、記事の中程で、熊本市の病院での有毒ガス事故の話題に転じた。

農薬を飲んで自殺をはかり、病院に運び込まれた男性の嘔吐物から、刺激臭を伴う有毒ガスが発生し、医師や看護師など多くの人員がそれに巻き込まれた、あの事故である。その特異性から大きな話題となり、TVのニュース番組でも繰り返し報道された。



「編集手帳」の最後で、「反芻」のもう一つの意味、すなわち「繰り返して味わい、よく考える」ことが引き合いに出され、「備えはどうあるべきか−−救急施設の運営に携わ る人には、今回の事例も「反芻」の対象だろう」と結んでいる。



私の正直な感想は、「これを書いた記者は、よほど忙しかったのだろう」と言うことである。



第一、論理の展開に無理がある。前半は汚いがほほえましい(?)エピソードを扱っているのに対し、後半の内容は、それとは対極にある事故についての記事で ある。強いて言えば「嘔吐」という生理現象を記述する単語が両者を結びつけるキーワードなのであるが、だからといって、その論理の展開に必然性をもたらす ものではない。第二に、結びの文は至極当たり前の事を言っていて、いささか陳腐である。



編集手帳は読売新聞の看板コラムである。担当したのは社でも指折りの文筆家と思われる。したがって私は、これを書いた記者は、たまたま、よほど忙しく、その内容について吟味する余裕が無かったのだろう、と、多少の同情を覚えたのである。

2008年5月15日木曜日

博多へ

ナノ学会に出席するため、仙台発の飛行機を伊丹で乗り継ぎ博多まで飛ぶ。



c8227758jpegガウシアンにも組み込まれたONIOM法で有名な諸熊博士の基調講演は、DFTB法による炭素系の分子動力学シミュレーション(MD)についてであった。



基本的に強結合近似(TB法)に基づくので、いわゆる第一原理的な電子構造計算に比べ、その計算コストが格段に軽いことが強調された。炭素系における共役な結合も記述可能な柔軟さを併せ持つことなどから、より大規模な、電子構造を考慮したMD計算に適したアルゴリズムであることが指摘された。



後半はDFTBをナノチューブやC60に適用した例が示された。それらの成長過程をDFTBでシミュレートした結果がスナップショットで提示されたが、その計算自体、かなりの労力と忍耐を必要とされるものと見受 けられた。この規模と品質の計算結果を得るためには、事前の綿密な計算計画が必要とされる。しかし一方で、たとえ最新のスーパーコンピュータの能力をフルに利用できる 環境にあったとしても、同等な結論を得るまでには、かなり長時間にわたってCPUのリソースを占有する必要があったことであろう。氏は70代前半と思われるが、そのお歳を感じさせない、非常にエネルギッ シュな講演であった。



なにはともあれ無事に発表を終える。その後、市内の見物をはじめ、太宰府へのお参りも果たすことができた。



17f095ffjpeg帰りの飛行機での出来事である。席につくと隣は20代の男性である。その身なりは、スニーカー、チノパンツ、黒の大きなバック、銀縁めがね・・・と、なにかしら「なかま」の如き匂いをプンプンさせていた。



「学会関係者か?」。



離陸後は窓の外を眺め、何するとも無しにぼーっととして過ごしていた。しばらくしてベルト着用のサインが消える。なにやらごそごそと隣が騒がしくなってきた。足下にあるご自分のバッグからノートPCを取り出すようだ。「はは~ん、研究のデータ整理をするのだろうな・・・」。スイッチを入れたようだ。



キャビンアテンダントが注文を聞いてきた。眠気覚ましにコーヒーを注文する。ポットから注がれたコーヒーを受け取り、ミルクと砂糖を御願いする・・・隣席にあるノートPCのディスプレイの様子がチラリと目に入る。



このとき心底驚いたのである。



そこには大きなお目々をしたセーラー服のお嬢さんの、かわいらしいアニメが上演されていたのだ。氏は顎に片手を添え、とても真剣にフムフムと頷きつつ鑑賞している。ヲタクさんだったようだ・・・



* * *




しかし考えてみれば、私自身、 ベクトルは多少異なるが同じようなヲタクであることには違いない。





最近の報道(Nature)によると、ネアンデルタールと人類の直系の祖先は同じ時代を共存して過ごしていたらしい。ネアンデルタール人は、その意味で、人類の祖先から分岐した種というよりも、むしろ我々の遺伝子の一部を成す直系の先祖の一つと見なすべきであろう。



ヲタク文化について、その蘊蓄を傾けることはできないのであるが、もしかしたら隣席の氏は一般的な人類と平和的に共存している現代のネアンデルタール人とも言えるかもしれない。私自身、立派なネアンデルタール人的ヲタク種族の一人である。ヲタク=プロフェッショナルと肯定的にとらえるとするならば、多くのヲタク種族にとって、ヲタクと見なされることはむしろ栄誉となるのであろう。



ヲタクと一般的人類、お互いに平和的に共存したいものですネ ;-)





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2008年4月27日日曜日

オレンジピールのフレーバーティー

オレンジピールのフレーバーティーに、たっぷりの暖めたミルクとシュガーを加え、アマゾンで購入したSAHARAの携帯ポットに注ぐ。おにぎりとクッキーは持った。読みかけの本を鞄にねじ込み、さぁ出発だ。



umakko.JPGここは滝沢の馬っこパーク。ポニーや馬とのふれあいを楽しむことができる。



あいにくと本日は曇りがちの天気だ。風も強い。強風にあおられながらも、なんとか防水シートを敷いて、その上に座りこむ。バックパックから取り出したポットから、暖かい紅茶をコップに注ぐ。ゆっくりと味わいながら胃に流し込む。おにぎりを口に運ぶ。タネは南高梅。酸っぱさと塩加減が程よい。



のどかな風景に時を忘れ、眠気を誘われる。



ときおり強い風に花びらが舞い散る。あまりにも早く過ぎゆく桜の季節を思うと少々寂しいが、初夏の訪れを告げる儀式と見れば、その気持ちも和らぐ。

2008年4月20日日曜日

世界を救うために裁判所に訴える

スイスのジュネーブ郊外にある欧州原子核研究センター(CERN)では、今夏、巨大粒子加速器LHC( Large Hadron Collider)を用いた陽子の衝突実験がはじまる。



LHCは14年の歳月と80億ドルの巨費を投じて建設されたCERNが誇る超大型の衝突型加速器である。LHCの中では陽子と陽子がとてつもなく大きなエネルギー(TeV、テラ・エレクトロンボルト)で衝突する。それによって、宇宙の始まりの大爆発(BigBang)直後の状況を擬似的に作り出し、未だ神秘のベールに包まれている物質や質量の起源、対称性の起源に光を当てることを狙っている。BigBangなどと書くと誤解を招きそうだが、宇宙開闢のそれとは全くスケールが異なり、あくまで擬似的な実験である。



この実験で超弦理論の予測が初めて実証される可能性が取りざたされている。その意味で弦理論支持者からの期待を一身に背負った世紀の大実験であるとも言える。超弦理論とLHCについては2007年9月のWiredVisionの記事を参照してほしい。



このLHCの実験に対し2人の民間人が異議を唱えた。彼らの動機は誠に純粋である。そう、世界を救うために・・・。

The New York TimesのDennis Overbye氏の記事によると、発端はWalter L. Wagner氏とLuis Sancho氏が、実験に伴って小さなブラックホールができる可能性をCERNが過小評価しているのではないのか、との疑いを抱いたことにあるようだ。



記事には、サイエンスと地球消滅、そして裁判・・・などの刺激的なキーワードがちりばめられている。以下、Overbye氏の記事を元に事の次第を見てみよう。いつものように私情、感想、想像を交えており、元記事の内容を正確に伝えることを意図してはいないことを予めお断りしておく。



彼らの主張は、"LHCはブラックホールを造り出す可能性があり、それは地球ばかりか、この世の全てを飲み込んでしまうかもしれない"ということである。彼らは実験の中止を求める訴えをハワイの裁判所に提起した。危機にある地球を救うために。



今後ハワイの裁判所がCERNに証言を要請をしたとしても、CERNとして公式に法廷に出向く可能性は低い。もともとCERNはヨーロッパにある国際的研究施設である。つまり米国の司法権が及ぶ施設ではないので、わざわざCERNの代表が米国の裁判所で弁論を行う義務は無いのだ。



どうやらWagner氏とSancho氏は、裁判所の実験停止命令によって、超伝導磁石などの米国製の実験資材のCERNへの納品差し止めを実現し、事実上の実験中止に追い込むことを目論んでいるようだ。少なくてもLHCが確実に安全であるとの確認がなされるまでは。



もちろんCERNでもLHCの安全性について詳細に調査をしている。これまでに少なくても2度、報告書が提出され、つい最近も安全性についてのオープンな会議が開催された。しかし今のところ、当然というべきかWagner氏の懸念を支持するような報告はなされていない。



Wagner氏とSancho氏の訴えは、巨大化する科学技術についての、ある根源的な問題を我々に突きつけている。すなわち、未だかつて人類がなし得たことのない全く新しい種類の超大規模な実験のリスクをどう評価するのか、その上で、誰がその実験遂行の可否を判断するのか、である。



実はWagner氏、この種の裁判はこれが初めてではない。1999年と2000年にもNYのBrookhavenにある加速器(Relativistic Heavy Ion Collider)の実験中止を求めて同様な裁判を起こしている。訴えは2001年に却下された。Brookhavenの加速器は2000年来、事故もなく運転を続けている。



Wagner氏はハワイに在住で、カリフォルニア大学バークレーで物理学を修めている。専門は宇宙線の研究であった。その後サクラメントの北カリフォルニア大学(現在)にうつり、そこで法学の博士号を取得している。修了後は軍関係の施設で放射線保安管理官として働いていたようだ。Sancho氏は、Wagner氏によると、スペインのバルセロナに在住する時間理論の研究者であるとのことである。



参考


2008年4月6日日曜日

ガソリン税について・・・麻生氏の見解

�� 麻生氏は「(税率引き下げで)ガソリン消費を奨励するか

�� のごとき結果を招くのは、今から環境のサミット(主要国

�� 首脳会議)をやる日本として具合が悪い」と述べた。 

「ガソリン税再可決を=自民・麻生氏」4月5日 時事通信

��Yahooニュース)



「税率引き下げでガソリン消費を奨励するかのごとき」結果を招くことは一時的にであれ確かだろう。しかしCO2の排出削減という観点から見た場合、税率の引き下げが、即CO2の排出増長に繋がるかどうかについては、正直なところ誰もその答えを知らないのではないか。

�� 道路特定財源制度は、受益者負担(利益を受ける者が費用

�� を負担する)の考え方に基づき、道路の利用者、つまり自

�� 動車の所有者やその燃料を使用した人が道路の建設・維持

�� 費用を負担する制度である。

「道路特定財源制度」ウィキペディア



道路の建設にはアスファルトが使われる。原料となる原油の運搬と精製には「エネルギー」が必要とされる。道路の建設のためには他にも多くの資材が必要とされる。例えば、コンクリート、砂利、ガードレール、電柱・・・それらを精製し製造するために大量のエネルギーが消費される。その上、現場に運搬し敷設するためには、さらに膨大なエネルギーが消費されることになる。それらのエネルギーは大量のCO2を排出することで作り出されている。



道路を走る車はCO2を排出する。新たに道路を整備するということは、今後、その上でCO2が排出され続けるということでもある。結局、税率がそのままであっても「新たにCO2を排出できるような道路を造る財源を維持する」ことは、むしろCO2の排出源を際限なく増やすことにもつながる・・・。



もちろん、万人がインフラとしての必要不可欠であると認める道路については、これからも計画的に整備していくべきであろう。私が言いたいのは道路特定財源の必要性云々に関することではない。ただ「道路特定財源と環境サミットをリンク」させること、つまりガソリン税の削減は(トータルとしてみた場合の)CO2の排出量増大に繋がるので時節柄ふさわしくない・・・などという極めて表層的なロジックを公言してはばからない政治家が存在することに驚いたのである。



ところで氏は環境サミットに出席されるおつもりなのだろうか。

2008年4月5日土曜日

春めいて・・・多様性と堅牢性

いよいよ桜の蕾もふくらみ、近頃めっきりと春めいてきた。毎年のことであるが、この時期、北水の池に沢山の蛙の卵が生み付けられる。光が反射している水面によくよく目をこらすと、沢山の半透明なチューブが蜷局をまいているのがわかる。チューブはこれまた沢山の卵を内包している。卵の中に黒い胚がみえる。そのうちのいくつかは小さなしっぽをはやしている。オタマジャクシになる準備をしているのだ。



生命の息吹を感じる春・・・そのような春は大歓迎なのだが、この時期、お呼びでない来訪者の相手もしなくてはいけない。杉花粉と黄砂だ。今年は特にひどい。中国大陸の砂漠化は止めようが無い。今後黄砂は増える一方だろう。スギ花粉の問題も、すぐに解決できるというわけでもなさそうだ。

戦後日本では、国内の木材需要の急増に応えるべく、育てやすく利用価値の高いスギなどが造林されてきた背景がある。スギは日本の自生種である。にもかかわらず、現代病ともいうべき花粉症を引き起こす元凶となろうとは、当時、誰が予想し得たであろうか。特定の種のみを大量に植林してきたことに対する社会的な代償はあまりに大きい。これを思うとき、ある独裁国家の農業政策を思い出す。次々と木を切り倒し国土を畑に変えていく。結果、森のなくなってしまった土地は水を貯えることができなくなり、雨期には深刻な水害が発生する・・・。



生物には多様性が必要である。そのシステムの堅牢性(ロバストネス)を多様性が補償してくれる。社会政策にも多様性が必要だろう。広く言えば、いつでもグローバル主義を信奉すれば良い、というわけでは無い。



一般にローカルなものが多数集まってできたシステムはグローバルなシステムよりもロバストである。たとえ甚大な災害がある箇所で発生したとしても、被害をローカルな部分に押さえ込むことができる。



サブプライムの余波が世界中を席巻している。

金融市場のグローバル化は冨と同時に破滅をもたらす諸刃の剣である。

2008年3月30日日曜日

大阪は春の薫りに包まれ

右は街で見かけた靴屋さんの大きな看板 akan.jpg



『もうあかん やめます!』『格差社会を是正せよ。身長の格差は当店で。』・・・。











大阪は春の薫りに包まれ、ちらほらと、さくらの花も咲き始めていた。



IMG_1795.jpg学会の合間、会場となった近畿大学のキャンパスを一巡りしてみる。明るい洋風の建物に行き当たる。英語で書かれた立て看板によると、どうやらハンバーガーなどの軽食を提供しているレストランのようだ。



e3.jpgお腹が空いてきたので、とりあえずここで昼食をとることにする。留学生向けなのだろう、メニューが英語で書かれている。注文口には何人かの先客がいたので、その 後ろにならぶ。留学生のアルバイトさんらしき人にオーダーを聞かれる。英語だ。まだ日本語に慣れていないのか。







ボリュームのあるバーガーにエスプレッソをアイスのラージで注文する。料金を支払うと、好きなテーブルに座っていろと言う。どうやら運んできてくれるらしい。適当な席を選び座る。待っている間に午後のスケジュールを確認する。数分ほどで食べ物が運ばれてきた。ウェイターは先ほどの注文口の彼。やけに親しげに話しかけてくる。怪しい。こちらといえば、いつものバックパックとスニーカー、どうみてもお金持ちには見えないと思うが・・・。適当に相づちをうっていると、いつのまにか向かいの席に座り込んできた。なにか他に目的があるのか。いぶかしげに思いつつも、他に会話する相手も居ないので、とりあえず、話しをすることにする。



dai.jpg会話の内容は他愛もないこと、例えば、彼は大学で数論を専攻していたこと、奥さんはショッピングと焼き肉が大好きなこと、ジョン・ナッシュの映画と伝記は面白かったこと、ナッシュのゲーム理論について、彼がプレステに嵌っていること・・・などである。(注:私の会話能力はHETAPI協会のスコアで1020点です)。



気が付いたら大分時間が経過していた。「まてよ、これは有料のサービスか? 相手をされているのは私?」





あとでわかったことだが、ここは「英語村E3(イーキューブ)」と言って、楽しみながら英語を学べるように作られた施設とのこと。私はアイスのエスプレッソとハンバーガー1個で全く時間を忘れるほど楽しむことができた。





IMG_1796.jpgおしいことに、この英語村、一般公開の時期以外は近畿大学の学生・教職員の利用に限るそうだ。このようなユニークな施設を持っている近畿大学は素晴らしいと思った。



記念に英語村のスタッフの方との写真をUPしておく。

2008年3月25日火曜日

キータイピング

��Cのキータイピングが上手な人が増えてきた。巷ではキータイピング特訓用のソフトも売られている。勧められて「北斗の○×△」とかと言うソフトを試しにやってみたことがあるが、そのうちに興奮してきて本気でソフトと戦うはめとなってしまった。この手のソフト、ブラインドタッチを覚えたい人にはうってつけと思う。



一応、僕のタイピングはブラインドタッチなのだが、特に練習して覚えたわけではなく、UNIXのターミナルでコンピュータのコマンドを入力しているうちに自然と、必要に迫られて覚えたものなので、世間で認められている入力方法とは若干異なる。正直に言えば、かなりいい加減である。あまりキーポジションを定めずに適当に入力しているのだ。まぁ掌の付け根の位置だけはキーボードに対して固定しているようだ。

例として与えられた書類をただ入力するという単純なキーボード操作を考えてみる。キーポジションを定めない入力では、まず書類に目をやり文を読み込み、次にキーボードに目を移して目的のキーに手を移動させるという、2ステップの動作が必要になる。入力後の文字をディスプレイで確認することが必要な場合は、結局3ステップの操作となってしまう。しかし手のキーポジションを定めると、このうちの2番目の操作を省略することができる。結果すこぶる効率が良い・・・と、理屈の上では理解できるのだが。



当たり前のことだが、効率良く入力できると言うことと文章自体のできが良いということは全く別物である。いくらキータイプが上手な人であっても、皆が皆、その華麗なるキータイピングで素晴らしい小説を書くことができるというわけではない。



思い出されるのは、今から十年ほど以前、海外から来訪された客人のタイピング方式である。なんと左手と右手、それぞれの中指1ぽんづつ、合計2本しか使わない。つまりキーポジションもなにもあったものではない。しかし、その入力スピードたるや凄まじいものがあった。両手の中指を交互に繰り出し機関銃のようにキーボードをたたく。それも正確にたたき付ける。分厚いめがねの奥の両目は、間断なく、キーボードとディスプレイを行ったり来たりしていた。ここまでくると正に芸の極みといって良い。おそらく彼ならば、たった二本のその指で、かのソフト、北斗の○×△に打ち勝つことができたものと思われる。たった二本の指で。



つづきは、また・・・



追記:出張でなにわに来ている。

駅の人混みに迷いながらも、なんとか宿にたどり着くことができた。

晩ご飯は串揚げとビール、仕上げは焼きおにぎりのお茶漬け。

美味である。

2008年3月20日木曜日

今だけのミッキー

日々暖かくなってきた。

晴れの日は、遠くに岩手山がくっきりと見える。



頂きから稜線につたい残雪が見える。その輪郭が雄雄しく羽を広げた鷲の如く見えることから岩鷲山とも呼ばれる。しかし、どこが羽といわれても正直なかなか判別しがたく、未だ鷲を見分けられずに居る。



先日、ある人から、岩手山にはミッキーマウスが居ると教わった。盛岡方面から見て山腹右側にミッキーが住んでいるらしい。見てみると残雪が三つの円となって接していて、なるほど、あのミッキーに見える。



ここにある左から4番目の写真「4月自宅近くにて」をクリックして、じっくりと見てほしい。山の中腹右側に、誰もが知っている、三つの○でできた、あのマークがあるではないか!



見つけて教えてくれたのは 何を隠そう他ならぬ家人であった。

盛岡で見ることができる、今だけの特典である。

2008年3月15日土曜日

春来る

優等生の兄、Prince Williamと異なり、なにかと問題を起こす厄介者あつかいであった弟のPrince Harryに対する評価の風向きがらりと変わった。



先般明らかにされたところによると、軍人 Prince Harry はアフガニスタンに駐留していたようだ。その時の写真が公開されている。彼に対しては、至極好意的な意見もあり、また非常に否定的な意見もある。ただ、この兵役によって、彼の一般的な評価が好転していることは事実だ。英国にはイスラム系の住民も多く居る。今回の件について表だって批判を唱える者は居ないようだが、内心、複雑な心境であろうことは想像に難くない。



今日は雨が降った。

雪もすっかりと消え去った。

北水の池には番いのカモが飛来している。



いよいよ春を待つのみ。

花粉症の季節到来。

2008年3月8日土曜日

緩む

寒さが緩んできた。凍り付いた路面も日々歩きやすくなっている。



しかし3月下旬に「どか雪」が降る場合もあり、まだ油断はできない。



加えて年度末に恒例の右往左往をせずとも済みそうなのである。このようなことは大変珍しい、つまり何が起こってもおかしくない・・・ので、とりあえずは例年以上に「どか雪」に注意すべきか・・・