��Cのキータイピングが上手な人が増えてきた。巷ではキータイピング特訓用のソフトも売られている。勧められて「北斗の○×△」とかと言うソフトを試しにやってみたことがあるが、そのうちに興奮してきて本気でソフトと戦うはめとなってしまった。この手のソフト、ブラインドタッチを覚えたい人にはうってつけと思う。
一応、僕のタイピングはブラインドタッチなのだが、特に練習して覚えたわけではなく、UNIXのターミナルでコンピュータのコマンドを入力しているうちに自然と、必要に迫られて覚えたものなので、世間で認められている入力方法とは若干異なる。正直に言えば、かなりいい加減である。あまりキーポジションを定めずに適当に入力しているのだ。まぁ掌の付け根の位置だけはキーボードに対して固定しているようだ。
例として与えられた書類をただ入力するという単純なキーボード操作を考えてみる。キーポジションを定めない入力では、まず書類に目をやり文を読み込み、次にキーボードに目を移して目的のキーに手を移動させるという、2ステップの動作が必要になる。入力後の文字をディスプレイで確認することが必要な場合は、結局3ステップの操作となってしまう。しかし手のキーポジションを定めると、このうちの2番目の操作を省略することができる。結果すこぶる効率が良い・・・と、理屈の上では理解できるのだが。
当たり前のことだが、効率良く入力できると言うことと文章自体のできが良いということは全く別物である。いくらキータイプが上手な人であっても、皆が皆、その華麗なるキータイピングで素晴らしい小説を書くことができるというわけではない。
思い出されるのは、今から十年ほど以前、海外から来訪された客人のタイピング方式である。なんと左手と右手、それぞれの中指1ぽんづつ、合計2本しか使わない。つまりキーポジションもなにもあったものではない。しかし、その入力スピードたるや凄まじいものがあった。両手の中指を交互に繰り出し機関銃のようにキーボードをたたく。それも正確にたたき付ける。分厚いめがねの奥の両目は、間断なく、キーボードとディスプレイを行ったり来たりしていた。ここまでくると正に芸の極みといって良い。おそらく彼ならば、たった二本のその指で、かのソフト、北斗の○×△に打ち勝つことができたものと思われる。たった二本の指で。
つづきは、また・・・
追記:出張でなにわに来ている。
駅の人混みに迷いながらも、なんとか宿にたどり着くことができた。
晩ご飯は串揚げとビール、仕上げは焼きおにぎりのお茶漬け。
美味である。
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