2009年12月26日土曜日

ふぅ〜ん、血圧は正常だな

看護師 横になってください。

リード線の付いた電極をぺたぺたと胸一面に貼り付ける

看護師 負荷試験をします。ベットから下りて立ってください。
のそのそとベットから下りる.いずこからか木製の白い台が出てくる。あの一位、二位、三位の表彰台の二位と三位を同じ高さにして、さらにそれをミニチュア化した白い物体だ。看護師さんが機械を操作していると・・・プッ、プッ、プッ、と、一定間隔でリズムを刻む音が流れてくる。

看護師 このリズムに合わせて階段を上って下りてください。練習してみましょう、ハイ、一、二、で上がって、三、四、下りて、そこでクルッとまわって、ハイ、一、二、三、四、クルッ、一、二、三、四、クルッ・・・・。

やっているうちになんとか慣れてくる

看護師 いいですか、行きますよ、ハイ、始めてください。ハイ、一、二、三、四、クルッ・・・・

7~8分もやったであろうか
看護師 はい、いいですよ。横になってください。
計器に目をこらす看護師。ディスプレイで心電図を見ているのか?

・・・・・
心持ち難しそうな表情に見える・・・

看護師 遅いですね・・・
私 ?
看護師 止まってしまうかと思いましたよ。
私 !
看護師 失礼ですけど、なんでいらっしゃったんですか?
私 ? (なんで、と、言われても・・・)
私 健康診断で引っかかって、要検査と言われまして・・・。
看護師 そうですか。先生の診察まで廊下でお待ちください。
廊下に移動する。しばらくすると声をかけられる。

看護師 ちょっと遅くなりそうなので、マッサージしていきますか?
私 ??(隣の部屋に通される。)
看護師 そこに横になってください。
ベットが生暖かくてグニョグニョしている。これは・・・ウオーターベットだ。

看護師 はい、そうです。いいですか、始めますよ。
ぶわーぼこぼこぼこぼこ、ぶわーぼこぼこぼこぼこ、ぶわーぼこぼこぼこぼこ、

防水シート越しに強烈な水流が背中に当たる。首の付け根から足先まで、あちこち動いてぐりぐりと刺激を加えてくる天井からはオルゴールの曲がながれてきた。これも治療の一環なのか。身を任せていると、とても眠くなってくる・・・。

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医師 (心電図をみせながら)ほら、ここ。42です。
私 ?
医師 上がって、下がってくるところを見たかったのに、何も変わってない。
なにか悪いことでも、しでかしたような気になってきた。
医師 負荷が負荷になっていない・・・
私 ・・・

こんなことなら、踏み台昇降、もう少し頑張ってやっていたら良かったかな。腿を不必要に大きく振り上げるとか、最初から最後までつま先立ちとか・。

医師 ふぅ〜ん、血圧は正常だな。よし、ホルター検査をしましょう。
私 ・・・





2009年12月24日木曜日

鼓動

健康診断の心電図測定で異常を示す値が出たらしい。そのことで保険医から呼び出しがあった。少々おちつかない。とりあえず、勤務先近くの循環器系の病院を受診しておくことにする。受付にて30分ほど待たされてから呼び出され、心電図のデータを採ることに。

ベッドに横になる。シャツをまくり上げてリード線の付いた吸盤をぺたぺたと貼ってもらう。

看護士 はい、楽にしてください・・・
(計測すること1~2分)
看護士 いつもこんなに低いんですか?
私 (何?)

看護士 脈拍が低いですね。
私 (重大な問題か? ドキドキする・・・気がする)

看護士 はい、深呼吸してください。
私 はい。

(しばらくして)
看護士 41しかありませんよ。
私 ・・・(?)
もやもやとした気分のまま、なんとか検査を終わり、医師の診察を受ける。

医師「今までに検診にひっかかったこと無い?」
私 ・・・?(そんなにひどいのか?)
医師「血圧も普通だしな〜。クラッて来ること無い? 動悸、息切れとか?」
私 「ありません。」

医師「スポーツやっている?」
私 「はい、毎日」

どうやら「スポーツ心臓症候群」と呼ばれる症状にあてはまる可能性が大きいようだ。調べてみると「スポーツ心臓症候群」とは、ハードなトレーニングに心臓が適応した結果として引き起こされる症状で、特に治療などは必要ないらしい。少ない鼓動で多くの血液を体に巡らすための、体の自然な適応反応と言える。幼少の頃からスポーツに親しんできたアスリートならば、恒常的に見られる所見で、特にどうということもない。しかし私の場合、ハードなスポーツは、ここ2〜3年に限ったことなので、急に症状が顕在化した例と言える。それで、「今までに・・・」と、聞かれたようだ。もしも「スポーツ心臓症候群」ならば、特に治療が必要とされることは無いらしいが、それを確かめるためにも詳しく調べてみる必要があるとのこと。

日を改めて、運動負荷試験や、一日の心拍数の変化のデータ採取などの詳細な検査をすることになった。




2009年12月14日月曜日

44分52秒

今日の10kmのタイムは44分52秒。だいぶペースが掴めてきた。

最近、なにかと忙しい。「年末だから」というわけではなく、年がら年中忙しいが、最近、特に忙しい。雑用と、その雑用を片付けるための雑用。私の雑用の「仕分け人」は、一体どこにいて、何をなさっているのでしょうか。

もしかして私の「仕分け人」と思っていたのは、実は他人の雑用の「仕分け人」で、仕分けた後の雑務をこちらに回しているのか!? もちろん被害妄想です。

28日(土曜日)

北東北プロジェクトで秋田に行ってきた。

都合により到着は夕刻となる。当日から発表会が催されているが、その時間には間に合わない。秋田ビューホテルにチェックインする。とりあえずスポーツジム。そのような施設があることを調べておいたのだ。トレッドミルで50分。どうもお隣のおじさんが気になる。ヘッドフォンを付け、目を閉じ、腰をくねくねさせながらトレッドミルを走っている。自己陶酔の世界に入っているのか、このおじさん。と、思ったら、私も、また、おじさんでした。

翌日、発表は1番目、朝9時から。前日摂取したC2H5-OHが体内で分解しきれずに少々残っている(?)のか、口元がおぼつかない。グラグラしながらの発表でした。とりあえず無事終了。秋田新幹線にて帰盛。



2009年12月7日月曜日

スケート三昧

なにしろスケートだ。

行きがかり上、スケートをすることになった。


スケートは、これまでに二度ほど滑ったことがある。

初スケートは学生時代、青森のスケート場で。そのときの恰好悪いことといったら・・・。「大事なデートで慣れないことをしてはいけない、絶対に!(そんなことをしても格好がつかない)」と、心底悟ったのであった。

そして昨年一度、ご当地で。何度も、すってんころりんと転んで、二度とやるまい・・・と思っていたら、行きがかり上、昨日、滑ることに。おっかなびっくり滑っていると、なんとなく、スイスイと動いている?!調子に乗って、どんどん滑っていると、どすんと、尻餅だ。なんども繰り返しているうちに、少しだけうまくなってきたようだ。その間にも、小学校低学年の子ども達がスイスイと滑る。フィギュアの恰好をした子たちもスイスイと滑る。数少ないが、腕に覚えのあると思われる、おじさん、おばさんたちも、スイスイと滑る。

そのうち、かなりの年配と思しきおじいさんが一人、スピードスケートのスタイルでスタートダッシュをかけてきた。リンクには他のお客も沢山いるせいか、ほんの数メートルのダッシュなのだが、その格好の良いことと言ったらこの上無い。あまりにも、まぶしくて目が点になってしまった。

これは昨日までのお話し。もちろん、今日もスケート三昧。今季の目標は、スケートをスイスイ滑ることができるようになること、ときまった瞬間であった。

まずはマイスケート靴を選ばねば。
12/8 追記:注文しました。届くのが楽しみ。




2009年11月11日水曜日

ハンバーグ

今日はハンバーグ。



ざく切りにしたニンジンを底が深めのお皿に入れてラップする。

レンジで加熱すること1分半、半ゆで状態のまま取り置く。




CIMG3705.JPGフライパンにバターをひき、どばどばと、きび砂糖をふりかけて、しばし火にかける。さきほどのニンジンを放り込み、しばらく炒める、いっぱい炒める、もっと炒める。そうこうしているうちに、香ばしい「ニンジンのグラッセ」ができあがる。



お次はポテトだ。北海道産のお芋を皮付きのまま切り分ける。もちろん「芽」は切り取る。

フライパンにオリーブオイルをたっぷり敷いて、ポテトをじっくりと炒める。火が通って焦げ目がついころ頃に「アルペンザルツ」をどばどば振りかける。じっくりと炒めて・・・・、もっと、もっと、「アルペンザルツ」を振りかける。

二重にしたアルミフォイルの上に乗せ変えて、別のアルミフォイルでフタをする。フォイルを二重にすることの利点は、熱の通りがマイルドになることと具材がフォイルにくっつきにくくなることだ。これで、少々高価なフッ素加工フォイルを使わなくても済む。そのままオーブンに入れること9分ほど。これぞ「ポテトフライ」のできあがり。

「ためしてガッテン」によると、ハンバーグのつなぎは麩に限るらしい。その情報を参考に、麩をゴシゴシとすり下ろし粉状にしておく。みじん切りにしたタマネギをオリーブオイルでじっくりと炒める。焦げ茶色になるまで炒める。国産牛100%の挽肉に黄身を3個ほど落とし、全部混ぜて、適当にあれこれスパイスを振りかける。いっぱいこねて整形しておく。

お次に青森県産のミネラル栽培されたニンニクをスライスし、バターとオリーブオイルで軽く炒る。そこに整形した生のハンバーグを並べて、じっくりと焦げ目をつけていく。8分ほどしてからフライパンから取りだし、モッツァレラベースのチーズを振りかけて厚くフォイルで包み込む。そのままオーブンに入れて、約8分、じっくりと火を通しておく。ちなみに「ためしてガッテン」では、フライパンの上にニンジンやじゃがいもの輪切りを敷き、水に浸す。その上に焼き目をつけたハンバーグを置き、フタをして高温で蒸す。問題はニンジンとじゃがいもの行方だ。今の料理にどう使ったらよいか、考えるのが面倒である。そこで、「蒸す」ことが大事なのであろうと、勝手に見当をつけ、フォイルで包み焼きにすることにしたのだ。

CIMG3712.JPGフライパンに残った汁には、ブルドックの中濃ソースと「おとなのケチャップ」をどばどば入れて、軽く塩こしょうで味を整え、ハンバーグのソースを作っておく。最後にサフランライスと「まるごとニンニクのフォイル焼き」を付け合わせてできあがり。我ながら、かなり美味しくできたと思う。

遠野産ホップの「一番搾り」にピッタリであった。





2009年11月6日金曜日

43:55

10kmのRUNのタイムが43分55秒になった。
自分としては会心の出来である。

別に大会に出場するようなことは目指してはいないが、
好タイムが出ると、素直にうれしい。



2009年10月5日月曜日

ポスター発表

��月26日



ホテルの朝食はおかゆと焼き魚主体の軽めのものをセレクトした.



出発前に軽く走ることにする.フロントで,お勧めのジョギングコースを聞いてみる.するとホテル近くの川沿いのコースを案内された.






RIMG0043.JPG走ってみると,これがとても快適.整備されていてナイスなランニングコースだ.この開放感は素晴らしい.一昨日に熊本城の周辺を走ったときに閉口した狭い歩道のことがうそのようだ.河口めがけて走りつつ,ときどき立ち止まっては写真をぱちりと撮る.



ジョギングを終えてホテルに戻る頃には1時間ほど経過していた.シャワーを浴び,身支度を調えて,いざ「交通センター」へ.やや古めかしいビルである.



ここの3Fのレストランのバフェ(バイキング料理,スメルゴスボード)で早めの昼食を取る.実は「バイキング千円」と書かれた大きなビルの垂れ幕に前日から目をつけていたのだ.



入ってみて大変に驚いた.バラエティーに富んだ料理が並ぶ.とても千円とは思えない.あれもこれも,少しずつ取り皿にとって,食事する.



あえて難点をあげるとするならば,椅子のシートが若干汚れていることと,やや古めかしい料理であること.か.それでも,この料金ならば十分に満足がいく.



腹を満たした早めの昼食の後,熊本大学へと移動する.午後はポスター発表である.口頭発表での短時間の緊張感も良いが,ポスター発表で拘束される数時間,熱い議論がパーソナルに交わされる緊張感も,また別の意味で心地よい.



会場に行き,自分のポスターを貼る.内容はロジュウム金属面での一酸化窒素分子の理論計算についてである.セッションは体育館で開催されているのだが,その暑いことと言ったら無い.外気は既に31度である.風通しの悪い中,熱い討論を戦わせる物理屋たちが密室に大勢集まれば,雰囲気も気温も益々ヒートアップするのは必至である.



設置された扇風機は熱風をはき,レンタルのニッケンの簡易冷房装置から細々と冷気がはき出されてくる.



RIMG0050.JPGこの装置,冷やされた空気を前面のホースからはき出す構造である.



ホースからの冷気を浴びている間は,それでよい.問題は,それと引き替えの「熱気」が,単純に,装置の上部から排出されていると思われることだ.装置の上に手をかざしてみると良くわかる.この簡易冷房装置,風通しの悪い室内で使っても意味がないと思う.それどころか,かえって暑くなるのは必至だ.



閉め切った部屋の中に冷蔵庫があるとする.庫内の温度が最も冷たくなるように強冷運転をする.扉を開けて冷たい空気を放出する・・・冷たい空気の熱量と,冷蔵庫の背面や側面から放出される暖かい熱量を合算しても,プラスマイナスゼロの収支決算とはいかない.



なぜなら電気を使ってヒートポンプを動かしているので,それにともなってポンプが一生懸命に働いた熱量も放出されている.すなわち電力消費量のワット数分だけは,確実に室内の温度が上昇する.



閉め切った部屋の中にエアコンがあるとする,部屋の温度が最も冷たくなるように強冷運転をする.そのときに,室外機も部屋の中に設置していたとしたら,室温が下がるわけがない.



どう考えても会場の熱帯化は避けられない.



冷風をはき出しているホースの前に移動すれば,ホンの少し涼しいが・・・部屋の温度はどんどん上昇していく.仕事柄,皆さん,わかっているはずだが,だれも言い出さない.集団心理が作用しているのか.



しばらくして,午後3時頃を超えるころから多くの質問者を受け入れることになった.皆さん,それまでは関連分野の発表のセッションに参加されていたのだろう.私も含め,皆,汗でぐしょぐしょになりながらも,熱い議論を交わしていた.



今夜のエビスはさぞうまいだろうと確信できることが救いであった.



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��月27日,今日は帰盛する日だ.



熊本空港からセントレアへ.ここで足止め数時間.



花巻までの乗り換え便の本数が限られていて,うまい乗り継ぎがスケジュールできなかったのだ.iTunesの音楽を聴きながら,ぼったくりビールをいただく.昼食は味噌カツ弁当だ.



なんとか時間を潰して次の便に乗り込む.



花巻に到着すると,そこは別世界.冷たい空気に触れて帰ってきたことを実感する.高速バスに乗り込み,盛岡に到着する頃には,すっかりと日も暮れていた.



駅の立ち食いそば屋で夕食を軽く済ます.路線バスに乗り込み,我が家へと急ぐ.シャワーを浴び,ほっと一息.グラス一杯のアイリッシュウィスキーを飲み干し,寝床に着いた.







2009年10月1日木曜日

口頭発表

25日

口頭発表の日だ.学会では,金や銀などの金属基板上に置かれたカーボンナノチューブの電子構造についての理論計算の結果と考察を報告した.その後,ホテルへと戻り,一息ついてから町中に繰り出す.ダイエーでランニング用のウェアとパンツなどを調達.水泳用のパンツはランニングパンツで代用することにする.

市電を経由して,本日の一番の目的地,「熊本市総合体育施設」へと向かう.私にとってのご当地の名所とは,その土地のスポーツセンター以外にあり得ない.それも公共の施設に限る.トコトコと市電に揺られること数十分,無事に目的地に到着.

kumamoto-taikukan.JPGトレーニング施設やプールなどが完備されていることは予めネットで調べておいた.内外装の,やや古めかしい雰囲気は,新宿の施設のそれとずいぶんと似通っている印象を得た.





チケットを購入し簡単な説明を受ける.そそくさと別室で着替えてトレッドミルに挑む.

ペースを落としぎみに,約50分弱の見当で10kmほどのRUNをこなす.気温と湿度が負担になったためか,思っていたよりも大量の汗をかいた.スポーツドリンクを1リッターほど続け様に飲み干す.

着替えをして,お次ぎはプールだ.

上階に移動して着替える,とは言っても肝心の水泳パンツを忘れてきたので,ランニングのパンツで代用することにした.おもむろにクロールで泳ぎ始める.と,ここでハプニング.パンツがずり落ちてきて脱げそうになるのだ.ターンで勢いをつけると,ますますズルズルとパンツがずり落ちていく.所詮ランニング用のパンツ,無理もない.

そのうち足の筋肉が緊張してきて痙攣するのがわかる.万が一,溺れて病院に運びこまれようものなら・・・,目も当てられない.そもそも何のために熊本まで来たのかと,笑われてしまうのがオチだ.パンツの紐を引き締め,30分ほど,ゆったりと泳いで早々に切り上げる.

次に「スポーツサウナ」へと移動する.

ごく普通のサウナである.ダンベルが備え付けられているというわけでもない.それなりに汗を絞ることができるが,サウナを修飾する「スポーツ」の意味がわからない.サウナと水風呂での冷水浴を交互にするところにスポーツ性があるのだろうか.単にサウナで大量の汗を絞ることができることを意味しているのだろうか.とすれば,普通,どこのサウナも「スポーツ」サウナである.ホテルに帰る頃はすっかり暗くなっていた.

今日は「熊本阪神」のデパ地下で,ペッパー風味のマリネやブリ(?)の「かま」のガーリックソテーを購入する.もちろん閉店間際なので全て半額である.

カベルネの赤もある.コルクをあけよう.









2009年9月28日月曜日

2009年9月24日

朝夕もぐっと冷え込んできた.身近にせまる秋の気配に,あー,これで夏も終わったのだなーと,感慨にふける日々である.しかし,ぼーっとしても居られない.今日は熊本に向けて旅立つのだ.日本物理学会に参加するためである.そのための荷造りで大忙しだ.あれもこれも忘れないでバッグに入れて,やっぱりこれは余計かなー,と,いろいろ迷っているうちに,大事な物を忘れてしまいそうで,我ながらかなり危なっかしい.小型のスーツケースとナイキの黒のファブリック素材のスポーツバッグに荷物を押し込めて駅に直行する.

盛岡駅から花巻空港まではバスで移動だ.いつものように,空港では,とりあえず,ぼったくり生ビールをいただく.うまい,が,高い.途中,知った顔の同業者にあちこちで会う.元々目的地までの便数が少ない上に,乗り継ぎのタイミングからして,この便しかありえない,のが一番の理由でもある.

数時間後,花巻から伊丹経由で熊本空港に到着する.

なんと,そこは摂氏31度の世界.頭の中のカレンダーが一ヶ月ほど巻き戻された気分だ.リムジンバスに乗り込み,いざ市内へ.こわばった足と腰を引きずりホテルにチェックインする.座りっぱなしであったためか,腰もかなりダメージを受けている.既に午後も遅い.日差しもやや弱まっている.

「これはジョグをするしかない」

早速スポーツウェアに着替える・・・,つもりであったが,どうも何かがおかしい.トランクスとシューズはある.しかしランニングウエアを忘れてきてしまったようだ.しかたがないので,以前量販店で買った,シルク風の黒の肩だしシャツを着て町に飛び出す.身支度を調えホテルを飛び出し,熊本城へと向かう.

romen.JPG
町中をコトコト走る市電のレトロな雰囲気が楽しい.城の石垣は圧巻である.しかし場内に入るには入場料が必要な様子.城のまわりを軽く走ることにする.しかしここで問題が.至る所で歩道が狭くなっているのだ.どうやら歩道を走ることは想定されていない様子.歩行者に迷惑をかけぬよう,徒歩をメインにしておき,人通りが途絶えたところでのみジョグを再開する.


城のまわりを,あっちに行ったりこっちに行ったり,走ったり歩いたり,ときには迷いながら,ずんずんと,走り巡る.汗を吸ったシャツが,べったりと体にまといつく.全身,汗でびしょびしょだ.この気温の下でのジョグは,実は結構な負担でもある.びしょびしょの黒シャツを着た不審者に見えるのか,道行く歩行者の視線を一身に集めているような気がする.さっさとホテルに帰りたいのだが,その頃には道に迷ってしまって思うように行き進むことができない.結局,1時間強もの時間を経て,やっとのことホテルに帰還することができた.

シャワーを浴びて着替え,夕食の調達のため外に出る.デパ地下でおかずとチリ産のワインを買い込む.もちろん閉店間際なので大幅に割り引きされている.それが目的です.ホテルに帰る.iTunesでラテン系のミュージックをかけながら,薬用ミューズでゴシゴシと手洗濯をする.洗濯物を固く絞って部屋中に干してまわる.当然,明日のRUNのためだ.

洗濯がおわったあとで,ゆっくりとディナータイムを取ることにする.部屋の冷蔵庫で軽く冷やしておいたチリ産のカベルネが,とても美味しい.値段の割にとてもお買い得と思う.

明日は発表だ.今日は早めに就寝することにしよう.
本日は,これにて終了.





2009年9月15日火曜日

ふくらはぎの腱

先週、右足のふくらはぎの腱を痛めた。

走っていると腱がつり、どうにもこうにも足を前に繰り出すことができなくなってきたのだ。もちろん、歩くことには何の支障も無い。原因は、おそらく足の動かし方、特に着地のフォームの乱れにある。腱に負担を強いた無理な走りをしていたに違いない。無理に力を込めず、バンと足をたたき付けるように走る、のが元々のフォームである。しかし、トラックを飛び出してロードを走るうちに、いつの間にか、そのフォームに乱れが生じてまったようだ。走ることができなくなっては元も子もない。数日間、RUNをお休みして様子を見ることにした。

以下は今季のまとめである。

10000m、クロールで19分ゼロ秒10。プール公開の最終日に出すことのできた渾身の結果。400mトラック全力疾走は1分30秒プラスマイナス3で計5本。いちどきに出すことができた今季のベスト。

さて、来期は如何に!?







2009年9月9日水曜日

高頻度取引

現時点において、考え得る限り最高に優秀な市場の取引手(トレーダー)が市場を席巻している。コンピュータである。超高速のコンピュータと精緻なアルゴリズムで武装したプログラムコードが、莫大な利益を市場から吸い上げている。この取引は、時に高頻度取引(high frequency trading、あるいはflash trading、flash orders)と呼ばれる。

人間が関与するまでもなく瞬時に市場の動向を把握し、即決で売り買いの注文を発行する。あのquantたちが編み出した打ち出の小槌である。ときには意図的に大量の売りや買いの注文を出し、それに対する市場の動向を瞬時に見極めたうえで、より本格的に儲かるための売り・買いの注文を出す。人間が関与する余地はない。その取引の全ては一片のプログラムコードによって自動的に発注される。利鞘を稼ぐためには、むしろ好都合である。

報道によると米国証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange Commission, S.E.C)は、フラッシュ・トレーディングの取り締まりに動き出したらしい。N.Y. 証券取引所の取引は、2005年に比して164%もの成長を達成している。今や、その取引の半分以上は、コンピュータとプログラムによって武装した一握りのフラッシュ・トレーダーが寡占しているものと目されている。

フラッシュ・トレーディングでは、コンピュータのトレーダーが市場の行方を瞬時に判断し、電撃的に売り買いの注文を発行する。通常の市場参加者がまったく気づかぬうちに大規模な利益を挙げてしまう。ハイ・フリクエンシー・トレーダー(high-frequency trader)直訳すると「高頻度トレーダー」であるが、要するに、コンピュータを使って、自動的に次々と売り買いの注文を発行する市場参加者のことである。

S.E.C.のヘッド、Mery L. Schapiro女史の見解によると、フラッシュ・トレーディングでは、ほんの三十ミリ秒ほど、他の一般トレーダーに先駆けて市場動向のデータを入手できる。情報を優先的に得ることは、市場の平等性の原則に反しており、違法である。とのことだ。

高頻度取引では、
1)「統計的評価手法が駆使されているハズ」
これまでに蓄積されたデータに照らして、株価の推移を予測する。それを元に次なる投資先を決める。そのためには統計的手法に基づいた信頼度の評価が必要となる。

2)「業種間での綿密な株価の相関評価がなされているハズ」
表向きまったく関連の無い業種間であっても、その株価の推移に大きな関係、相関が認められる場合がある。つまり、ある株価の動向が別の株価の動向に影響を及ぼすことの評価をもって、株価変動の予測に役立てようとする目論みだ。

3)「徹底的なシミュレーションをしているハズ」
できあがったプログラムコードを過去の市場動向のデータに適用し、利益を上げることができるかどうかチェックしているだろう。

4)「並列コンピュータを使っているハズ」
おそらくかなり高額な、ハイスペック並列コンピュータを導入していると思われる。ミリ秒のズレが利益の行方を左右するとすれば、これくらいの投資も安い物だろう。

5)「quantたちの役割」
市場動向のモデル化と、利益を上げるアルゴリズムの構築には、多くの優秀なquantたちが動員されていることだろう。

赤字に陥ったゴールドマン・サックスが、世界経済が完全に復帰したと言えないこの時期に急激に業績を上げ、公的資金の返済ができたこともフラッシュ・トレーディングのおかげであろう。






2009年8月26日水曜日

19分59秒

クロールで1km、今日、はじめて20分の壁を越えることができた。なんとうれしいことか。「やればできる」というのを実感した瞬間だった。

もっとも、飛び込み台の脇に置いた時計のストップウオッチスイッチを押すのも自分ならば、泳ぎ終わって飛び込み台に手を伸ばし、そこに置いておいた腕時計のストップウオッチ機能を止めるのも自分である。それらの余分な時間を考慮に入れると、泳いでいた時間は、実質19分50秒台前半というのが妥当な線ではなかろうか?

課題はスムーズなターン。これさえできれば、もっと良いタイムを出すことができそうなのだが。

しかし、このプールの利用は今週の木曜日まで。それ以降、利用できなくなってしまうのだ。一大事である。



2009年8月10日月曜日

料理を作って供してみると・・・

料理を作って供してみると,これが思った以上に評判が良い.また次も作ってみたくなる.たとえ評判が悪くても「次こそは工夫して・・・」と,チャレンジ精神をかき立てられる.実は性に合っているのかもしれない.

良く使う調味料は,オリーブオイル,クレージーソルトなどのハーブ入りソルト,岩塩,すし酢,パルメザンチーズ,アンチョビソース,バジルソース,有機トマトのケチャップ,それに醤油.

加えて必須なのは青森県産のニンニク.海外産の倍の値段はする.しかし青森県産のニンニクの深い薫りはいつもの料理を数段とグレードアップしてくれる.最後には料理を何とかしてくれる.一つの料理にたいしてホンの少ししか使わないので,他の幾つもの料理の隠し味にすることができる.ですので,実は非常に「お買い得」と思う.

アルミホイルも実に良く役に立つ.蒸し焼き,照り焼き,包み焼きのみならず,例えばフライパンで肉・野菜を炒めるときなども,ホイルを上から軽くかぶせるだけで,まわりに油が飛び散るのを防いでくれつつ,しっかりと水分をとばしながらも,その鏡面からの反射熱を使って効率よく具材を熱してくれる.もしかして常識か?!

こんな「にわかシェフ(もどき)」がお手本にしているのは,三笠書房から出版されている文庫「R45 酒肴道場」(荻原和歌著)と枻(えい)出版社の「だれでもキャンプ料理の王様」(小雀陣二著).どちらも手軽な料理のオンパレード.それでいて仕上がりのうまさは折り紙付きだ.

スカパーで見る,英国の若手シェフ,ジェイミー・オリバーの「シンプルクッキング」なども楽しい.最近,若干恰幅が良くなってきたように見えるのは,美味しい料理ばかりを食べている証拠か.

星澤幸子の「どさんこクッキング」には笑ってしまうことも数多い,少々おっちょこちょいで慌て者のような立ち居振る舞いは極めて自然.親近感を醸し出している.

ついでに最近作った料理の写真をいくつかUPします.
sald.JPG
マジックソルト,ビネガー,パルメザンチーズを使った,マリネのようなサラダ.





tori.JPG
鳥のスペアリブとアスパラの塩こしょう焼き







sakana.JPG
鮭の塩バター,炙り焼き



















2805bf30.JPG

簡単ピザ.

プランターで育てたバジルを添えている.

左手に見えるのはトッピング用の筋子.

















2009年7月8日水曜日

本日までの作業経過

意外にも通勤RUNが日課になってきたようだ。特になんということもなく、普通にこなしている。お昼の水泳も順調だ。1.5kmの今年のタイムは4分も短縮することができた。筋トレの成果なのだろう。ただし時間が無いので、いつもはクロールで1kmを20分ほどで泳いでいる。

ものの辞書によると、僕の歳は「初老」を過ぎているらしい・・・まったく失礼にも程がある。問題は、近くの物を見るとき、お目々が、やや疲れ気味になってきたことか。認めたくは無いが、もしかして遠視になってきたかも・・・!?

マシンの設定に大童の日々である。ちょうど3週間ほど前、例のiCore7のマシンがクラッシュした。「いつかはクラッシュするはず・・・その時のためにバックアップを取らなくては」.バックアップするならば全て自動のRAIDに限る。早速ソフトウエアRAIDをくみ上げた・・・つもりが、管理者権限でハードディスクに変な操作をしてしまっていたようだ。なんとなくシステムの動作が気になったので、とりあえずリブートをかけてみる・・・

しかし再起動しない。どうやってもダメ。頭の中が真っ白になった。
「2ヶ月かけた計算結果が全て失われてしまう・・・」

それから2日ほど粘ったが、とうとう1.5 TBのディスクに書き込まれた情報をあきらめることにした。「しょうがない」.また、システムを1から組み上げることにする。

今度もFedraだ。ただしクラッシュに備えてインストール時にソフトウェアRAIDを組んでしまうことにする。基本システムのインストール後、パッケージを追加。つづいてコンパイラ、ライブラリ,FFTW、OpenMPIなどをそろえていく。ここまで2日がかりの作業である。既にRAIDになっているので、かなり安心感がある、が、念のため、さらに外付けの1.5TBのディスクにバックアップの仕掛けを施す。こちらはsbackupでcronを使って定期的にバックアップするように設定した。「これで何があっても大丈夫・・・だろう」

ついでにMacBookのバックアップ機構も二重構造にしておくことにする。AppleのTimeMachine をつかって外付けハードディスクにバックアップしているが、その他に、ラシーが配布しているシルバーキーパーで,システムの内容が全てハンディな300GB外付けハードディスクにバックアップされるように設定する。

このディスク、非常に小型なのでカバンに入れて自宅に持ち帰ることができる。「これで勤務先にもしもの事があってもデータだけは大丈夫・・・だろう」と、自らを納得させつつ、次の作業、研究室のPC群の整備にとりかかる。

調べてみると壊れている部品も多く、起動すらしないマシンも何台かある。「かなりの大仕事になりそうだ」

とりあえず、ハードディスクのフォーマット、グラフィックカードやメモリを入れ替える。そうやって何台かつぶして1台を生き返らせる。別な仕事の合間に手がけているので、そんなにスイスイと復旧することはできないので、気長に取り組むことにする。

そうこうしているうちに7台ほど復旧した。ここまで2週間。

OSにはウインドウズをインストールしても良いのだが、それだけだと仕事にならないので、そのうちの何台かはLinuxで行くことにする。

以上、本日までの作業経過であった。





2009年6月16日火曜日

通勤快足

ここ一ヶ月ほど,インターバルトレーニングを意識的に取り入れることで,ランニングスピードがかなり改善されてきた.今のところ800 m は3分と少し,キロは4分ちょいである.もちろん,このタイムで走ることができるのは日に1度きり.これが限界です ;- ).これはこれで嬉しいのだが今度は別な悩みが出てきた.どうも物足りなくなってきたのだ.他にまとまっている時間は・・・,と,ここで思いついたのは,「通勤タイムがあるではないか!」ということであった.

とりあえず,自宅から裏道に入り勤務先近辺の白鳥の飛来で有名な大きな池に抜けるコースを走ってみた.車のあまり通らない細い舗装路,若干の砂利道,かつては牧場だった大きな野原の小道.「新・奥の細道」として地元の人たちから親しまれている散歩コースだ.

走ってみると,これがなかなか快適である.殆ど信号も無く通る車も少ない.変化に富む景色.朝日に輝く湖面,草の匂い,沈み行く夕日,こんな素晴らしいコースは滅多にない.多少残念なことは,このコースを走ることができる季節と時間がかぎられていること.途中には,冬になると雪に埋もれてしまうであろう200mほどの少々寂しい山道がある.日が沈むと真っ暗になって歩行も困難になる.別な道も見つけなくては.

「別な道」
正規の通勤路は朝夕の交通量が若干多めでバス路線でもある.排ガスが少々気になるが,思い切って走ってみた.何のことは無い,普通に走りきることができた.しかも結構早い.バス通勤のときよりも5分以上早く着く.

裏道(新・奥の細道)はうねうねと曲がりくねっているのに対し,表道は直線的に目的地に到達するために早く着くのであるが,バス通勤の時には無駄にしている細切れの時間が結構あるのだろう.バス停までの徒歩移動の時間,バスの待ち時間,下車してから目的地に徒歩で移動する時間・・・.

このコースの難点は歩道が狭く若干危険な箇所があること,それと時々見かける暴走自転車である.まぁこちらも暴走ランナーには違いない.歩行者に注意して走らねば.

6/17 追記:800 m,2分58秒になりました.


2009年5月29日金曜日

スマートに

経済を物理的解析の対象として見た場合,一般の自然現象と異なる点がいくつか上げられる.

市場の動向を観測している者は,通常,投資家でもあり,価格の推移と世間一般の諸々の情報を勘案して次なる投資先を決める.仮に同様な判断を下す投資家が何人もいたとする.結果として相当な資金が「儲かる」と判断された投資先に流入することになる.一件の投資の規模が小さいものであっても,多くが集まれば話しは別である.投資という行為が投資先の株価に影響を与えうる.

つまりこのシステムには,投資家が市場を観測することで投資先を決定し,それによって将来の市場が影響をうける・・・との無限連鎖が存在する.

観測と,それに伴う行為が将来の結果に影響を与えるのだ.現時点における市場を観測したデータをベースとした「次なる投資」が市場の行方に及ぼす効果までを織り込んで,次の投資先を決める・・・といったアクロバティックな発想が必要とされる.原因と結果が複雑に入り組んでいる.もちろん現代物理学においては,そのような因果関係にあるシステムも良く知られている.しかしだからといって同じルールが市場の動向の予測に適用できる・・・などといったことは,ほとんどあり得ない.市場を支配する万能の黄金則を見いだすことができない理由はここにあると思う.

定量的市場経済解析主義者の代表でもあるquantらはウォールストリートでも煙たがられている.「この金融危機を招いたのはquantたちではないのか・・・」.

「市場は複雑すぎるコンピュータモデルに依存しすぎだ」少なくても米国の伝説的投資家であるWarren Buffettはそう見ている.

quantは市場を解析するプログラムをつくる.それに従って次なる投資先を決める.多くの試験的投資を繰り返し,利益を上げないプログラムは淘汰され利益を上げるもののみが生き残る.その時点でのさまざまな要因を加味できるようになったプログラムは,そこそこの利益を上げるようになる.

当然,どれも優秀なプログラム,あるいは別の言葉で言うと,どれも似通った判断を下す複雑なプログラムへと成長するだろう.そうやって作り上げられた幾つものプログラムが,やがて市場において本格的に運用されることとなる.それらは時の局面において当然の如く似通った判断を下す.それ故に大量の資金が同一方向へと瞬時に動く事態が発生する.

もちろん景気が良いときには問題は表面化しない.しかし一度でも景気が躓くと,見るも無惨な結果を招きかねない.階段を転げ落ちるように資金は市場から消えていくだろう.ウォールストリートのwizardたち,つまりquantたち,が作った金融プログラムは,その時,転げ落ちる速度を最大限に加速する装置として働く.Warren Buffettは言う.「IQが150あるのなら,そのうちの30を誰かに売ってしまえ.スマートになれる」

彼の成功は言うまでもなくIQ150のwizardたちが作ったプログラムによってもたらされたのではない.彼曰く「物事をシンプルに捕らえ,本能に従う」,ことによって獲得されたものである.



2009年5月14日木曜日

ジョグの後で

ナノ学会に参加するため東京に行ってきた。



夕刻、ホテルにチェックインする。荷物の整理もそこそこに、さっそくジョグの準備に取りかかる。バッグから取りだしたナイキのトレパンとアディダスのランニングシャツに着替える。もちろんシューズは持ってきた。




紐はゆるめに締めるが、あまった部分はランニングの邪魔にならないように足と靴とのわきに押し込む。途中、水分補給のためにスポーツドリンクを買うことができるよう、いくらかのコインをポケットにいれる。iPodを黒のウエストポーチに収めホテルから飛び出す。Jumpから始まる往時のロックサウンドのコンピレーションを伴に順調にジョグをこなす。



もっとも、通行人や自転車、その他さまざまな障害物などがあって、けっして高速に駆け抜けることができるわけではないのだが、それはそれ、別な楽しみ方がある。小さな小道に迷い込んだり、思いがけず、大きな公園に出くわしたり、散歩の犬にほえられたり。次々と変化する町の景色に身を置いているという、生き生きとした感覚がとても楽しい。



しばらく走ってホテルへと帰るころには、シャツがびしょびしょになるほどの汗をかいていた。部屋に入ってランニング用のシャツとパンツを脱ぎ捨てる。何はともあれ冷蔵庫から冷やして置いたサッポロビールを取りだしてゴクゴクと飲む。もちろん、うまい。



おもむろに旅行バッグからMacBookを取りだしてバスの戸口に設置する。iTunesを立ち上げてMac内蔵のスピーカーを最大音量にする。Billy JoelのMy Lifeを聞きながらシャワーを浴びるのだ。つづけて、そのままバス内に座り込み、ランニング用のシャツとパンツを石けんでごしごしと洗う。もちろん、だれも洗ってくれないので自分で洗うのです。



BillyのMovin’ Outを聞きながら、ときどきビールに手を出し、ごしごしと気楽に洗濯をする・・・これが結構楽しい。最後に洗濯物をかたく絞り、部屋の中あちこちに適当に干した。



一息つくとお腹がすいてくる。今日の夕食はホテルでインスタントな「超お手軽自炊」。もちろん、だれもつくってくれないので自分で作るのです。近くの激安スーパーで購入したボール入りのサラダを洗面台でケースごとざっとあらい、バジルにオリーブオイルを加えたイタリアンドレッシングをどばどばと振りかける。料理はこれで終わり。



買っておいたカベルネの赤を片手に、口いっぱいに自己流ボリュームサラダをほおばる。サイドメニューには、少々の生ハム、チーズひとかけら、カットフルーツ、それに森永の板チョコを用意した。とても美味しい。



ふと、窓から見えるビルの夜景に目をこらす。

ベットサイドのiTunesはBoz ScaggsのWe’re All Aloneを奏でていた。





2009年4月24日金曜日

quantたち

先月、研究室合同の卒業・修了を祝う会があった。みなさん、某JRや某大手電機メーカに就職が決まった。中には銀行に就職を決めた者もいる。理系の需要が金融機関にあるのだろう。



�� * *



��970年代後半から、実に多くの物理屋がウォールストリートに職を求めた。彼ら、彼女らは、専門の物理を捨ててファイナンスの世界へと飛び込んだのである。金融界に新境地を見いだすために。


ここで言う「物理屋」とは物理を専門とする研究者達のことを指している。もちろん「屋」というところには、良くも悪くも、ある種のプライドと若干の自虐的な響きがこめられている。



素粒子、宇宙論、固体物理学、電磁気学、生物物理、物理化学、・・・考えてみれば「物理学」という学問の裾野のなんとひろいことか。物理を志す研究者たち の情熱の多くは新しい「物理」を切り開くことに注がれてきた。学問の裾野を開拓し、育て、やがては一つの分野として成立するまでに。



物理屋は一般にモデル化が得意だ。複雑な事象を観察し、原理原則に立ち返って解釈を試みる。何か事象があったとする。とりあえず、それを「支配している法 則」を仮定する。つぎにそれを使って予測・予言を試みる。それが、ある程度の普遍性をもって成立すれば、その法則が確立されたと見なす。そうでなければ、 仮定にたちかえり修正を加える。あるいは全く新たな法則を仮定する。改善された法則を使って、再び事象の予測・予言を試み、実証試験を行う。科学が成立し ていく行程そのものである。



この方法論の強力なところは基礎理論の確立がなされる点にある。それは今現在、単に、目先の事象を説明するものであってもかまわない。極論すれば、「証明されていないが、かなりの確度で信頼できる」ものであって良い。なぜならその意義は、人類がこれから生きていく中での莫大な応用の可能性によって未来に証明されるからだ。



N.Y. TimesのDennis Overbyeによる解説”Physicists Failed To Beat the Market”によると、物理の世界の出身者でウォールストリートに職を得た者は、今現在、約千人はいるようだ。彼ら彼女らはquantsと呼ばれる。quantitativeに、定量的に解析するのが得意なのがその理由である。



quantの思考回路の帰結として当然であるが、とにもかくにも複雑な経済の事象を物理的に解釈することを試みる。市場の動向を支配する原理・原則を仮定し、それをもとに「万能な金融モデル」らしきものを構築する。社の内外の開発部隊にレシピを渡し、複雑なコンピュータプログラムを完成させる。プログラミングが得意なquantだったら自らコーディングをするだろう。

2009年4月12日日曜日

ElvisとBilly

10kmの皇居RUNは無事に終了。600m歩いてランステ麹町に到着。シャワーを浴びて一息つく。

ロッカールームは機能的に作られている。ただ上下二段になっているロッカーの配置は若干危険である。上段のロッカーの扉があけっぱなしになっている状態で下段のロッカーを使うために腰をかがめ、その後、起き上がるときに開いている上段のロッカーの扉の下端に頭をぶつけてしまうことが良くあるのだ。これはもう構造的欠陥である。せいぜい10分ほどの間に、そのような不幸な状況に陥った利用者を二名ほど見かけた。私自身を含めると計3人ですが・・・。

設定料金が高いか安いかは、そのときのお財布との相談次第だろう。

ここにはランニングが好きな人が集まるので「得られにくい情報」の収集に役立つ、などと言った、目に見えないメリットを込みで考えると、もちろん断然安いと断言できる。このような施設、あちこちにできるとありがたい。

Elvis PresleyのHeart Break Hotelを聞きながら電車に乗り込み、日暮里のホテルへと帰る。その夜はサッポロビールで祝杯をあげた。

rikkyou.JPG翌日、物理学会参加のため電車を乗り継ぎ池袋へ。立教大学に出向く。ツタの絡まる煉瓦の建物が趣を醸し出している。電子構造関係に関する議論がなされている会場をメインに、実験系を含め面白そうなトピックスを扱っている会場を幾つかつまみ食いする。お昼に学食で「アイビー」なる定食をいただく。ごく普通の、つまり、お値段は安いがカロリーが若干高めの、普通の定食でした。

ディープな議論が続いた学会の後、高い煙突が目印の池袋スポーツセンター、通称、池袋スポに直行する。ここには各種のトレーニングマシンのほか、ゴミ焼却の余熱を利用した全長25mの温水プールも備えられている。それでいて入会金不要、都度利用で700円。実は「学会が終わったら池スポ」のつもりで、ウェアとシューズを当初から持参してきていたのだ。池スポを利用するのはこれが初めてではない。昨年の暮れ、ある研究会に参加するため上京した折にも利用させていただいた。ついでに白状しておくと、他には新宿スポーツセンターなどにも御世話になっている。

昨日のランニングの疲れがやや残っていたので、トレッドミル(ランニングマシーン)を敬遠しておく。かわりにSTARTRACのトータルボディトレーナーを試してみる。このマシン、立ったまま両足をペダルに乗せ、本体から突き出ている長い二本のハンドルを握るのだ。運動するときは足と手を連動させて大股でペダルを漕ぐ。運動中は足がペダルに固定された状態が維持されるので、ランニングのときのような着地の衝撃を足に受けなくても済む。それでいて、かなりきつめのプログラムを組むことができる。関節に疲労が残っているときにぴったりのトレーニングマシンである。メニューに添って徐々に負荷をあげていく。30分も経過したころには、相当な汗をかくことができた。

次は筋トレだ。居並ぶマグナム製のマシンを順に使用して体の各部位のトレーニングをする。およそ終わったところで上階のプールに移動する。清潔で使い勝手も良い。ただ、一時間ごとの「休憩タイム」にはまいってしまった。もっと泳ぎたい時であっても、休息タイムの時には強制的にプールから追い出されてしまうのだ。安全を考慮してのことなのであろう。少々混んでいて、長々とコースを占有するわけにもいかない。最後に30分ほどのクロールで切り上げた。シャワーを浴びて着替える。続け様にポカリとアミノバリューをゴクゴク飲み干す。心地よい疲労感に体が包まれる。

Billy JoelのMovin' Outを聞きながら電車を乗り継ぎ、日暮里のホテルへと帰る。その夜はチリの赤ワインで祝杯をあげた。

2009年4月1日水曜日

ランステ麹町

gakkai.JPG日本物理学会に参加するため、立教大学に行ってきた。











開会前日の26日は移動日である。新幹線に乗り一路東京へ。山手線に乗り換え日暮里に急ぐ。駅をおりて徒歩で数分、目的のホテルに到着する。チェックインの後、大方の荷物をフロントに預けて、そそくさと駅に取って返す。目指すは四谷。神田で中央線に乗り換える。四谷駅でおりてしばらく歩くと、お目当ての「ランステ麹町」に到着する。runste.JPG




ここはランナーにとってオアシスともいうべき場所だ。荷物を預けることができるロッカーがあるし、なによりも走り終わった後でシャワーを浴びることができる。ランステにチェックインをして簡単な説明を受ける。奥のロッカールームに移動し、いつものスポーティーなタイツとシャツに着替えた。携帯ケースに格納したデジカメをベルトで腰に固定する。iPodナノを首から提げたネームプレートに入れ、耳掛け式のステレオイヤフォンを装着する。準備万端、やっと、あこがれの皇居で走ることができる・・・。しみじみと感慨にひたりつつ、ランステを飛び出し皇居に向けて足を進めたのであった。



しかし皇居までの距離、約600mが長いこと長いこと。普段ならば、たいした距離でもなんでもない、たったの600mほどだ。今の場合、何が問題なのかというと、ランニング用に着ているタイツとシャツの衣装が他の一般の歩行者の衣装と著しく異なるため、衆目を一身に集めている、ような気がすることが、若干問題なのだ。なんとも違和感があって、有り体に言うと少々気恥ずかしい。



しかしここは思い切りが必要。やりたいこと、楽しいことを実現するためには、それなりの思い切りが無ければできない。これだって、いつもの400mの陸上トラックでは「制服」なのだから、と自分に言い聞かせつつ、無理に平然を装い歩みを進める。



しばらくして半蔵門に到着。桜の季節、観光客も多い。とりあえず、反時計回りに皇居周辺をゆっくりと走る。国立劇場や最高裁、堀の佇まい、景色が素晴らしい。ときどき立ち止まって腰に固定した携帯ケースからデジカメを取りだし、ぱちぱちと写真を撮りまくる。次いで桜田門をくぐり竹橋へ。あっというまに、一周5kmのジョグをこなしてしまった。



koukyo.JPG



さっそく二週目に突入。こんどはRUNに集中し、少々スピードアップを図る。キロ5分のペースで走る。



つづく

2009年3月17日火曜日

環境整備

このところ、オーダーメイドPCショップのUNIVで購入したDOS/Vマシンの整備に追われている。UNI-i7X/Silentをベースにしたカスタマイズバージョンだ。メモリは12GB、ディスクは1.2TBだ。ネイティブクアッドCPUの Core i7 Extream(Nehalem) を搭載している。

ここ一週間の整備作業をメモしておく。最初にインストールするOSを選ばなければならないのであるが、私にとっての選択肢は一つしかない。そう、もちろんLinuxである。今回は、特に開発環境を整えたい、との野望があったので、インストールされるパッケージ類が充実したディストリビューションを物色してみる。しかし最近のディストリビューションは、どれも良くできている様子。いろいろ悩むよりも適当にやってみるのが一番。とりあえず、ある雑誌で一番人気と紹介されていたLinuxディストリビューションのUbuntuを試してみることにする。DVDから起動できるようにBIOSを設定し、インストーラDVDをドライブに挿入してリセットをかける。インストーラの質問事項に適当に答えて無事インストールが終了。システムにログインする。なにかしっくり来ない、少々やりにくいのだ。

慣れるまでに時間がかかりそうなので、さっさとUbuntuをあきらめる。なにしろ優秀なディストリビューションは他にもある。そのなかから気に入ったものを選べば良い。

「なんて素晴らしい時代になったことか・・・」

しばらく感慨にふけりつつ、おもむろに1.2TBのディスクをフォーマットする。FedoraのインストーラDVDをドライブにぶち込みシステムをリセット。同じようにインストール作業を遂行する。再起動してログインする。なんとなく気に入ったので、これで行くこととし、早速環境整備にとりかかる。なにはともあれemacsとTeXだ。これがなければ話しにならない。おつぎはgcc関連のライブラリや開発環境。インテルのコンパイラーも忘れてはいけない。早速インテルのページに行きアカデミック版を取り寄せる。インストールしてみるとファイヤーウォールが何タラというおかしなメッセージが表示され、そのままでは動作しない。やむなくマシンのセキュリティレベルを少し下げて運用することにする。さらに数値演算ライブラリとc++コンパイラもインストールしておく。コンパイルに問題が無いようなので次の作業に移る。並列計算環境を整えるためMPICHを探す。検索をかけてみるとMPICH2と2がついた新バージョンになっているようだ。

「しばらく遠ざかっているうちに世界は進んでいる・・・、なんて素晴らしいのか・・・」

感慨にふけりつつ、早速ダウンロードしてきてmake、make install。ここまできて、やっと仕事で使う電子構造計算パッケージのコンパイルができるようになった。ソースコードを展開しライブラリを構築する。並列計算ができるようにmpichでコンパイル。ここで若干紆余曲折があるが、それはそれ、なんとかなる。まぁ、なんとかなった。ついでにOpenGL関連のパッケージ、MesaとかGlutもインストール。今日は、ずいぶん昔に卒業していった学生が作ってくれた電子構造表示ソフトのMakefileとソースをちょこちょこと書き直し、無事コンパイルできるところまで持っていく。動作チェックしてみると問題なく動く。素晴らしい・・・。

かなりの充実感をもてたインストール作業でした。

写真は並列計算中のシステムモニタのクリップ。
system.jpeg搭載された8個のCPUが仲良く頑張って並列計算をしている様子がわかる。この計算では4Gバイトのメモリが使われている。



2009年3月5日木曜日

持久力

持久力がついてきたようだ。10kまでのランニングなら、普通にこなすことができる。



走るときは体にピタッとフィットするランニングタイツとシャツを着込む。一見、寒そうに見えるかもしれない。しかし二重にこれらを纏えば、たとえ吹雪の中でも走ることができる。




二重に着込むことで保温力が増すのだ。全身の筋肉を締め付けられ、まるでサポーターに身を包まれているかのような感覚だ。ウインドウブレーカーは必要ない。走って10分もすれば、体中にじわっと汗がにじみ出す。ウインドウブレーカーを着ていては、かえって体力を消 耗してしまう。



地面を蹴り上げたとき、空中にある足は地面という支えを失い、慣性の法則に従ってうしろに放り投げられる。このときに関節がぐらつく可能性がある。ランニングタイツが関節をサポートしてくれるおかげスムーズに着地することができる。心なしかフォームも矯正されてきたようだ。



強いて欠点を挙げるとすれば、始めて着るときに、それなりの思い切りが必要・・・ということくらいか。



スポーツドリンクは用意してある。ポカリの1Lボトルに500ml分のパウダーと水を入れてシェイクし、そのまま1〜2時間、冷凍庫で冷やしておくのだ。



紫外線、雨や雪から目を保護するためのランニング仕様のサングラスを装着する。iPodナノを入れたネームプレートを首から提げる。履き慣れたシューズに足を通し、400mトラックへと向かう。既にそこには先客がいる。練習に余念のない陸上の選手達だ。



ポカリのボトルからゴクゴクと飲み込み、そのままトラック脇の雪にボトルを突き刺す。走る気持ちを高めていく。



選手達が皆、素晴らしいスピードでトラックを駆け抜けていく。その端のコースを借りて走るのだ。元より競争できるわけはないのだが、しかし、あまり恥ずかしい走りもできない。かといって無理をして故障してしまっては元も子もない。翌日の負担にならない適度なランニングのピッチを心がけることにする。



今日のBGMは80年代から90年代のロックとポップスのコンピレーション。音楽に合わせてリズムを刻んで足を繰ると自然とピッチも上がってくる。なかでもABBAのDancing Queenのときは、先週見た映画「マンマ・ミーア!」を思い出して、うれしくなり、おもいっきりスパートをかけてしまった。ただし200mだけ。それが限界です。



走りきった後の爽快な気持ちはたとえようがない。

シューズとウェアがあれば、どこだってコースとなる。









2009年2月15日日曜日

タコ焼き風

昨日はタコ焼きを作った。

RIMG0013.JPG

タコ焼き粉に卵と水を加え、ダマにならないよう気をつけながら10分ほど溶く。風味付けにいりこダシ加える。



ついでにキャベツのみじん切りも少々入れる。これでしゃきしゃきとした食感がでてくるのだ。




ネタはタコに限らない。我が家流タコ焼きは、チーズ、ネギ、ソーセージ、ショウガ・・・と、実はタコ以外のネタが多い。それゆえタコ焼き風の無国籍料理である。



じっくりと暖めた象印のホットプレートのタコ焼きの型に生地を大目に流し込む。焼き加減を見て箸でクルッとひっくり返す。ここで生地を足す。しばらくしてから再びクルッとひっくり返す。しばらくすると、まぁるい、まぁるい、タコ焼きのできあがりだ。



ブルドックの「タコ焼きソース」をどばっとふりかけ、かつぶしをパッパッとまぶす。あつあつのうちにかぶりつく。これがうまいのなんの。



冷やしておいた「鷲の尾」の新酒が花を添えてくれた。







2009年2月6日金曜日

Democratic feud

ヘラルドに掲載されたJohn M. Broder氏の記事、Democratic feud hurts Obama’s climate agenda を興味深く読んだ。



オバマ氏は、環境問題、特にCO2を初めとする温室効果ガスの削減を政策の重要課題の一つとして位置づけている。そのため、手始めにCO2のcap and trade制度や、より厳しい車の排ガス規制の導入の認可を行った。



しかしながら、さらなる環境対策を実行に移すためには、現実的に非常な困難が伴うであろう、それも技術的ではなく政治的な意味において・・・というのが記事の趣旨である。



問題は、議員の出身地域にある。




環境問題を声高に主導しているのは、カリフォルニアなどの西海岸地域および北東部沿岸地域出身の議員たちである。中でも、カリフォルニア出身のリベラルな民主党議員、上院のBarbara Boxerと下院のHenry Waxmanは、来るべき環境関連法案の策定において中心的な役割を果たすであろうと目されている。



カリフォルニアは、その電力の20%ほどを石炭に依存しているが、他の40%は水力などの再利用可能なエネルギー源から得ている。その一方で、オハイオ州などは、実に総電力の86%ほども石炭に依存しているのが現状だ。他の地域、例えば五大湖周辺の工業地帯や北米中部も似たような状況にある。これまでも、これからも、エネルギー源を化石燃料に頼らざるを得ない多くの地域にとって、CO2関連の法案は必ずしも歓迎されているものではない。



つまりカリフォルニア州や一部の東海岸地域を除き、他の多くの州においては、雇用を安定させ景気を浮揚させることが解決されなければならない最重要課題なのであって、温室効果ガスの削減は二の次なのだ。



経済基盤を石炭に依存している州の出身の議員は多い。たとえ民主党所属の議員であっても、出身選挙区の経済に大きな打撃を与える恐れがある政策に諸手を挙げて賛意を示すことは期待できない。



温室効果ガスの増加は、ゆくゆくは地球環境に壊滅的被害をもたらすことは明らかだ。これを少しでも削減することは、我々人類の未来のために緊急に取り組まなければならない課題である。それに比べればいささかローカルではあるが、一方で、議員個人にとってみれば、出身地域地域の経済の利益を重要視することは、その政治生命を維持するために必要不可欠である。



重要なことは、これらの反目の状況の狭間で、今後のObama氏の政策が骨抜きになる可能性があるということである。



唯一の超大国、アメリカ。その意志を決定する議員達。

彼らが世界に示す未来像は、一体どのようなものになるのだろうか。

2009年1月26日月曜日

公共投資

経済が混迷している時の公共投資は、個人の消費を促し、もって経済全体を浮上させるだけの目論みがなければならない。投資には、それに見合うリターンが期待されなければならない。単なるお金のばらまきであってはならない。




かつて経済が低迷していた時の米国における、大規模なダムや高速道路整備への公共投資には、一時的な雇用促進以上の意味があった。電気、水道、道路などの社会的インフラの整備により、人々は先を争って電化製品や車、不動産などを購入した。個人の投資には、より良い生活を得られるという、社会全体の約束が用意されていたからである。個人の志向と国の政策が協調することで、公共投資額の何倍もの効果を経済にもたらすことに成功したのだ。



オバマ新大統領もまた、その至上課題、米国経済の再浮上のために、大規模な公共投資を計画している。その投資先は単なるインフラの整備による一時的な雇用促進に留まらない。高性能な太陽電池パネルや風力発電などの、環境に優しい「エコ」な新エネルギーの開発にも重点を置くものである。



しかし忘れてはならないのは、経済の再生とCO2削減に始まる地球環境の保全には、必ずしも両立できない二律背反の側面があるということだ。一体全体、個人の財布の紐がなかなか緩まないこのご時世に、1万ドルもの経費を費やして自宅の屋根に太陽電池パネルを設置し、自分だけでも「地球環境に優しくありたい」と願える、有る意味、経済的に恵まれた幸せな世帯は、全体の何パーセントにのぼるのであろうか。



そこで思うのは、我が国の首相が提唱する「定額給付金」ほど意味のない「公共投資」は無いということである。経済が混迷し明日の糧をも心配しなければならないこの時に、個々人に定額を給付したとして、それ以上の資金を財布から持ち出して一般の消費に費やしたいと思う個人、世帯は、例えば、毎夜ホテルのバーでくつろぐことのできるどこかの首相のような恵まれた少数の人々であろう。





2009年1月12日月曜日

Bootcampする

Windowsのアプリケーションを使う必要に迫られた。もちろんMacのアプリかLinuxのフリーソフトで代用することもできた。しかしWindowsにも興味があったのである。




これまでに、Mac上のWindowsエミュレータを2種類ほど試してみた。たしかにWindowsが動く・・・が、レスポンスが悪すぎて、どうにもこうにも使い物にならない。そうゆうわけで、重い腰をやっとあげて、サブのMacにBootcampを導入した。OSにVistaを入れる。



これがまた、さくさく動いて精神衛生上、真によろしい。エミュレータで四苦八苦していたのがウソのようだ。もちろん不満はある。画面に表示されるフォントが美しくない。細かいギザギザのエッジがどうも好きになれない。最先端のソフトウェアテクノロジーを駆使して構築されたメジャーなOS、その画面に表示されるフォントがあれでは・・・。なんとかならなかったのか。



最初にインストールしたアプリケーションは、もちろんワクチンソフト。emacsとiTunesは入れた。お次はFEPとTeXか。



しばらく楽しめそうだ。



2009年1月5日月曜日

腹痛(その後)

昨日より、家人もまた、同様な症状を示したのだ。私の場合よりは軽いらしいが、それにしても、なにかおかしい。新たな展開に色々と考えを巡らせて思い出したのは、どちらも近くのスーパーで買った生食用の牡蠣を食べていた、ということである。真犯人は牡蠣か。




生の牡蠣に「あたった」のだろうか。WEBで調べてみると症状と潜伏期間がぴたりと合う。(注:リンク先は、たまたま見かけた広島の業者さんのページで、本記事とは直接の関連は全く無い。)もちろん、これもまた素人判断であるが、牡蠣中毒こそ真犯人と確信した。



何はともあれ、今日一日で、家人の症状も峠を越えたようだ。全く、二人同時に発症していたかと思うと、ぞっとする。極めてローカルであるが、正月早々、波瀾に満ちた幕開けであった。





2009年1月4日日曜日

元日早々、お腹を・・・

元旦早々、激腹痛に襲われた。



午前中は普通に過ごしていたのだが、お昼を過ぎて午後2時をまわったあたりからじわじわとお腹の調子が壊れていった・・・そう、壊れていったとしか言いようがなかった。



夕刻にかけて腹痛はいよいよ激しくなり、トイレと布団を往復する始末。最後には出ることもできず、トイレの床に寝込んでしまう。




食べる気力も無ければ、水さえ飲む気持ちにもなれない。それでも、なんとか努力してリンゴを一切れ食べ、布団に潜り込む。



背中のあたり、肝臓だろうか腎臓だろうか、かなり痛む。ときどき寝返りを打って紛らす。

「このままでは危険だ・・・」



なんとか起き上がりポカリの粉末を水に溶かす。やっとのこと100mlほど飲む。ついで、無理矢理味噌汁とおかゆ、梅干しをのどに流し込む。



ぼーっと1時間ほど過ごし、一息ついてから温州ミカンのジュースをごくごく飲んで、リンゴにかじりつく。回復してきたらしい、体が糖分を欲しているようだ。そのまま布団に横になる。しかし、なにもできない、なにもしようと思えない。一晩中、ただ目をつむって腹痛に耐えて過ごす。その間もお腹は絶え間なくキュルキュルと鳴っている・・・これが朝までつづいた。



翌日、お昼時になって、ようやく体調が戻り始める。鏡を見ると自分の顔色がひどく悪いことが良くわかる。



「原因は、最近、銘柄を変えたホエイプロテインか?」



ここ、2ヶ月、プロテインを試している。この前までの銘柄はDNS。しかし摂取するとは言っても、せいぜい一日の推奨量の1/3だ。何度か飲むうちに、これ以上の摂取量を増やすと下がゆるくなってしまうことを知っていたからだ。



昨年暮れ、31日から飲み始めたばかりのホエイプロテインは、それまでの銘柄とは異なるものだ。これが原因か?!



��日の夕刻になり、やっとのことで普通に動けるようになった。背中の痛みも取れてきた。このときになって、ようやく思い当たる、ある出来事に気が付く。



��日の前日、つまり大晦日の日に1h弱のランニングをしたのだが、その時の服装が、かなりの薄着であったのだ。ウインドウブレーカーも着ていなかった。



ランニング中、腹筋の運動量はごくごく少量にすぎない。つまりお腹の筋肉は目立った運動をしていない。一方、ランニング中は腹の部分にダイレクトに冷風があたりつづける。零下の冷風が。



いくら体中が熱くなって発汗しても、腹は別。そもそも、ランニング中、ろくに運動をしていない腹に1時間もの間、零下の冷風を吹きかけていれば、腹を壊さない方が不思議というものだ。



寒冷地におけるランニングの教訓は「絶対に腹を冷やさないこと」、これにつきる。お腹を守るため、ウインドウブレーカーで上半身の保温対策をするか、ランニング中、体が熱くなりすぎて薄着にするのならば、うすでの腹巻きを装着するべきだろう。シャツの下の胴回りに断熱シートを巻いても良い。



CIMG3332.JPG

写真は体調が回復した2日の夕食のチーズフォンデュ、シャンペンと一緒に。



ご飯を食べることができるという感動を味わった夕食であった。



ちなみに、チーズフォンデュはホットプレートで調理したもの。レシピなどはここで。絶品保証です。