2008年11月27日木曜日

高雄への旅(III)

シューズとウェアを収めた袋を手に、意気揚々と中山大学のグランドを目指す。

いよいよ台湾でランニングデビューをすることができるのだ。途中、キャンパスの体育館の2Fで更衣室をお借りする。

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良く整備された全天候型のトラックだ。












asian-poster.JPGかるい準備運動の後、満を持して走り出す。しかし、その日差し、暑さ、湿気のもの凄いこと。とてもではないが日本での走りのペースを保つことはできない。ウン周したところで、これ以上は危険と判断し、早めに切り上げた。



学生のショップで現地産の健康ドリンクとフルーツドリンクを計1Lほど買い込み、その場で、がぶ飲みする。とても旨い・・・、しかも安い。







nanikuwanu.JPG ちょうど良い時間なのでカンファレンス会場に向かう。会場の廊下を歩いていると、さきほどのスタッフと出会った。目を剥いておどろき、次に口を押さえて笑って、何度も頷いている。とりあえずトイレで着替えをして、何食わぬ顔でカンファレンスに参加した。会議では電子構造計算に関するディープな発表が続く。





講演が終わりホテルに帰ると、あたりは、もう真っ暗である。ホテルが面している愛河(Love River)がライトアップされてとても美しい。波面に映える橋が印象的だ。夜景を楽しみながら、ぐるりと、あたりを散歩する。途中、屋台でビールとつまみをいただく。南国系の甘酸っぱい味付けがビールに良く合う。なんでもない料理が、とても美味しい。しかも安い。

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2008年11月20日木曜日

高雄への旅(II)

翌朝、タクシーでシンポジウムの会場へと急ぐ。takusi-.JPG

会場となった中山大学は中西子湾に隣接して、そのまわりをぐるりと小高い山が取り囲んでいる。天井が高い、とても立派な建物だ。戦中、日本軍が掘ったとされるトンネルがキャンパスに今も残る。

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会議の名称ASIAN11から類推できるように、参加者は、韓国、中国、インド、日本、台湾などといったアジア系の研究者達で占められる。皆、専門は物質の電子構造の理論だ。




おもむろにスタッフの一人を捕まえて尋ねる。

��私)「泳ぎたい」

��スタッフ)「○×△!?」

��私)「そこの海岸で泳ぎたい。どうすれば良い?」





��、3人が頭を寄せて相談している。どうやら困っている様子である。

会議場は海の近くと知っていたので、日本から水着とゴーグルを持参してきたのだ。

会場に来るときにもビーチらしき施設を見かけた。



��スタッフ)「(ホテルの)プライベートビーチですが、お金を払えばOKです。でも水着がないと・・・」

��私:胸を張って)「持ってきました」



しかしながら、結局、泳ぐことはできなかった。

直前に「デンジャラス 、泳ぐならプールで」と、別なスタッフからストップがかかったのである。

確かに波は高い。よく見るとビーチで泳いでいる人影も見えない。

鮫でも出るのだろうか、まったく残念である。



遠く沖には何艘もの大きな貨物船が浮かんでいる。

ここは、その昔、世界でも指折りの貿易港として栄えた地でもある。



しかし、これでへこたれるわけにはいかない。

今日はランニング用のウエアとパンツ、それにシューズも持参している。



��私)「そこのグランドで走りたい」

��スタッフ)「○×△?」



��、3人のスタッフが頭を寄せて相談している。

わけのわからない要求を突きつける者と見られているのか。

しばらくして、先ほどのスタッフがやってきた。



��スタッフ)「走るのは無料です」





つづく







2008年11月17日月曜日

高雄への旅(I)

そろそろ紅葉も見納めである。

岩手山の冠雪も日々大きくなり、来るべき冬を肌で感じる。



��1月2日は移動日である。第一原理電子構造計算に関する国際会議ASIAN11に出席するため台湾の高雄(カオシュン)に飛ぶのだ。盛岡から東京まで新幹線で移動し、そこからNEXにゆられること約1時間、成田空港第二ターミナルに到着する。

お腹がすいていたので、なにか食べようと空港のラウンジのレストランを物色する。ビールに唐揚げ2個、プラス揚げポテトのスティック数本がセットになって千百円。なぜ、こんなにも高いのか。まったく内容にふさわしいとは思えない価格である。


マクドはある。しかしハンバーガーを胃に収めて搭乗してしまうと、気圧の低い高々度では胃にもたれそうな気もする。あたりを見回しても、値段に相ふさわしい食欲をそそるメニューが無い! 「ここには食べるものが無い・・・」。しょうがないので早々にゲートへと向かう。金属探知機の洗礼を受けると、そこはTaxFreeの世界だ。



しかしである。ここの売店で売られていたバナナは、1本100円もしたのだ。レストランのメニューを見ても、カレーライス、美味しくなさそうなカレーライス、その一皿が千円! ただのラーメンで千円・・・。ぼったくるにも程がある。だいたい内容の貧弱さに比較して高すぎる。これまで遭遇した中で一番値段の高いバナナは、千葉のとある施設で販売されていた、一本105円のものである。端数の5円は消費税の分と考えると、空港で売られていたバナナは、Tax Freeとして5%を削減した良心的な価格であったのだろうか。さんざん迷った末、結局、当の100円バナナ2本とビールを買い求めることになる。少々悔しいが空きっ腹には勝てない。



夕刻、高雄行きのJALに搭乗した。あたりはもう真っ暗だ。少々肌寒い。機内サービスの軽食を赤ワインで頂く。JALのサービスは(某海外系の有名航空会社よりも)レベルが高いように感じられた。なにしろ、食事が「まあまあ」美味しい。食べることができる。



機能的であるが若干狭いエコノミークラスに体を押し込めること3時間余り。やっとのことで目的地高雄国際空港に到着する。

6b7a2ce0.jpeg到着後、空港のロビーで荷物を受け取る。外に出ると、あまりの暑さに驚くこととなった。





なにしろ暑い。とても湿気がある。盛岡とは大違いである。もう一度、夏休みが来たかと思うほどだ。



夜も遅いので、とりあえずタクシーを拾いホテルに直行する。タクシーの窓から見えるシュロの並木が美しい。スクーターの軍団が縦横無尽に車線を縫う中、タクシーはかなりのスピードでそこを走り抜けていく。一般道なのだが、速度計を覗き見ると90km/hは出ているようだ。

車に揺られること30分弱、荘厳な趣のホテルに到着する。運転技術に感心したので乗車代金250 NT$にチップを加算し、計300NT$(日本円で1000円弱)を支払うことにする。その日はチェックインして早々に就寝した。