THE BREAKTHROUGH の記事より
【原稿第3版、日本語修正、半分くらいまで】
オリジナル記事
http://thebreakthrough.org/index.php/issues/nuclear/nopetheres-no-thyroid-cancer-epidemic-in-fukushima
to be continued
参考
Confusing overdiagnosis for an “epidemic” of thyroid cancer in Japan after Fukushima
https://www.sciencebasedmedicine.org/confusing-overdiagnosis-for-an-epidemic-of-thyroid-cancer-in-japan-after-fukushima/
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1. http://www.helencaldicott.com/the-nuclear-sacrifice-of-our-children/
2. http://journals.lww.com/epidem/Abstract/publishahead/Thyroid_Cancer_Detection_by_Ultrasound_Among.99115.aspx
3. http://bigstory.ap.org/article/9bd0b3e588634b908193939638126250/researcher-childrens-cancer-linked-fukushima-radiation
4. http://fmu-global.jp/?wpdmdl=169, First-round thyroid screening.
http://fmu-global.jp/?wpdmdl=170, Second-round thyroid screening
5. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3871687/pdf/pone.0083220.pdf
6. http://www.nature.com/articles/srep09046#t1
7. http://fmu-global.jp/?wpdmdl=169
8. http://www.nature.com/articles/srep09046#t1
9. http://links.lww.com/EDE/A968
10. http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/1097-0142(19900301)65:5%3C1173::AID-CNCR2820650524%3E3.0.CO;2-2/pdf
11. http://www.who.int/ionizing_radiation/pub_meet/fukushima_risk_assessment_2013/en/ p. 58.
12. 127 total cancers, including 15 from the second-round screening, among about 299,000 screened. http://fmu-global.jp/?wpdmdl=169 http://fmu-global.jp/?wpdmdl=170
13. http://www.nature.com/news/first-results-from-psychology-s-largest-reproducibility-test-1.17433
14. http://www.nature.com/news/how-scientists-fool-themselves-and-how-they-can-stop-1.18517
15. http://bigstory.ap.org/article/9bd0b3e588634b908193939638126250/researcher-childrens-cancer-linked-fukushima-radiation
16. http://yurikageyama.com/category/news/
17. http://www.npr.org/sections/thetwo-way/2015/10/08/446873871/fukushima-study-links-childrens-cancer-to-nuclear-accident
18. http://www.nature.com/news/how-scientists-fool-themselves-and-how-they-can-stop-1.18517
【原稿第3版、日本語修正、半分くらいまで】
オリジナル記事
http://thebreakthrough.org/index.php/issues/nuclear/nopetheres-no-thyroid-cancer-epidemic-in-fukushima
いいや、— 福島では甲状腺ガンは流行していない。
子供の甲状腺ガンに関する研究結果がメディアを賑わせている
流行などしていないことが他の研究で証明されているのにもかかわらず。
2015年10月18日 筆者 ウイル・ボイスバート (Will Boisvert)
福島の原発事故に由来する放射性ヨウ素に曝された子供達に甲状腺ガンが大流行しているとの研究が発表された。しかし最近発表された別の論文では、福島の甲状腺ガンの発生比率が事故によって汚染されていない遠隔地のものと比べても高くないことが示されている。さてどちらの研究が世間の注目を集めていて、どちらが全く注目されていないのか。
人騒がせな研究がスポットライトを浴び、正しいものが無視されるものだと考えるのならば、あなたはこの反核ヒステリーによる悪意ある関連付けや、科学の主流から逸脱した研究者とジャーナル編集者の野心、およびセンセーショナルなストーリーに目が無いニュースメディアについて良く理解できている。いかに科学と健康、すなわち放射線リスクに対する一般の理解をゆがめていることか。
恐ろしい甲状腺ガンの流行しているとの警告 — 活動家ヘレン・カルディコット(文献 1)の記事「核の犠牲となった子供達」 は、2011年の事故以降、あちこちで取りあげられてきた(放射線の専門家は福島における放射性ヨウ素の吸収線量は甲状腺ガンの有意な発生比率の上昇をもたらすには小さすぎると反論しているにもかかわらず。)
先週、学術誌の疫学ジャーナル(Epidemiology)に生態学者である岡山大学の津田敏秀氏と共同研究者たちが、福島でガンが流行していることを示す証拠を掴んだされる論文を発表した(文献 2)。
彼らは福島県による甲状腺ガンのスクリーニング検査と治療の統計データに注目した。事故のときに19歳以下であった298,577人中、過去4年間に110人の甲状腺ガンのケースを見いだした;これは1年間100万人あたり92例の甲状腺ガン患者に相当する。彼らはその結果を2007年の報告、すなわち年間100万人あたり3例の甲状腺ガン患者であるとの発生比率の報告と比較をしている。その結果、福島では通常の30倍も甲状腺ガンになりやすくなったと結論づけている。彼らの論文はニュースメディアを賑わせ、コロンビア大学の著名な放射線生物物理学者デイビッド・ブレナー(David J. Brenner)までもがAP通信のインタビューに、福島の甲状腺ガンの流行は”現実である”と応える事態となった。(文献 3)
しかし本当に福島で甲状腺ガンが流行しているのか? そんなことは無い。津田氏の研究論文の結論は、不正な方法論と欠陥のある論理、およびとてつもない事実誤認の産物である。
問題は基準とした比較対象の診断方法が、福島で甲状腺ガンのスクリーニング検査に使った方法と異なることにある。福島では、数十万人の子供に非常に感度の高い超音波による甲状腺スキャンが実施された。普通、自覚の無い子供は甲状腺の検査を受けない。子供は甲状腺異常の症状があるとき、もしくは喉の触診でわかるくらい腫瘍が大きくなって初めて超音波スキャンの検査を受ける。しかし福島では健康な子供達も超音波スキャンの検査をうけた。通常、おとなになってから初めて顕在化するような小さな、非常にゆっくりとしか成長しない腫瘍すらこの検査で見つかった。したがって福島の甲状腺ガンの比率と比較する正しい基準値の検査は、福島で行われた超音波によるスクリーニング検査を他でも実施することである:
すなわち(文献 4)
ステップ1 将来ガン化するかもしれない小瘤(小さな肉質の塊)や嚢胞(分泌液がたまり袋状になったもの)を見つけるために自覚症状の無い子供数千人に超音波による甲状腺スキャンを実施する。
ステップ2 直径5.1ミリより大きい小瘤、または20.1ミリより大きな嚢胞に対して第二次の超音波検査を実施する(これらはほぼ全て小瘤である)
ステップ3 外見上好ましくない小瘤に対して生体検査を実施し、悪性かどうか確かめる
津田氏が比較基準とした年間100万人あたり3例の甲状腺ガン患者との数値は、通常の医療行為、すなわち症状があり触診によって診断されたものであって、非常に少ない比率でしか悪性腫瘍を検出できない。つまり全く異なるリンゴとオレンジを比較するようなことをした結果、まるで福島の甲状腺ガンの比率が異常に高いかのようなことになってしまったのだ。
しかし正しい「リンゴとオレンジ」の比較法が最近の研究で確立された - シンプルな方法で:福島から離れた所に住む — 余分な放射線に曝されていない — 子供たちに対して福島で調査された手法とおなじ超音波スキャンを実施し、甲状腺ガンの比率がどうなのか調べる。その結果、福島の子供達とほぼ同じ比率であった — つまり突出して大きな値であるとされた福島の比率は極めて通常値であることを意味する。しかしながらガンの流行論のウソを確実に打ち砕くこの研究はメディアのヘッドラインを賑わすことも無く跡形も無く忘れ去られた。
政府の資金を元に長崎大学の林田直美氏とその共同研究者によって、地理的に福島から離れた青森、長崎、山梨の各県の3才から18才までの4,365人の子供達に対する甲状腺スキャンが実施された。
潜在的にガンとなるかもしれない甲状腺の異常の比率は — 小瘤と嚢胞 — 福島の値よりも「高かった」(文献 5)。つまり同様のスクリーニング検査を実施すれば、福島の子供達の甲状腺は他のエリアの子供達と同様に健康的であるということだ。
昨年3月に発表されたフォローアップ論文(文献 6) — もちろんメディアには黙殺されているが — で、林田氏のグループは甲状腺ガンを詳細に調べている。2年間にわたり、4,365人の子供達のうちの1人が甲状腺ガンと診断された。(林田氏のグループによる基準検査における子供達の4.5%という値と比較して、福島県における甲状腺ヒステリーのためにいくらかは見落としがあるのかもしれない(文献 7)。)
もちろん1人という数は大きな数では無い。しかしこれは実は年間百万人あたり115人の甲状腺ガン患者数に相当する。津田氏の論文における比較対象の基準値である100万人あたり3人という数値の38倍の数値に相当し、その基準値より30倍高いとする津田氏らの福島の子供達の甲状腺異常比率よりも高いのである。
論文で津田氏らは林田の研究とそのカギとなる数値データにも触れている(しかしながらそのことを主となる論文とは分けて補足説明の書類に埋没させている)(文献 9)。津田氏らがやらなかったことは林田氏の研究が示したことを読者に紹介しなかったことだ:福島のガン発生率が上昇したとの彼らの言い分は途方も無く誇張されたものである。過剰な放射線に曝されていない健康的な子供達においても超音波スクリーニングは「通常」の基準診断よりも何倍もの甲状腺の異常とガンを見つけ出す。福島でガンが流行しているとの主張は間違った基準を用いた人を惑わすような比較に基づいている。
実はこのどれもが甲状腺腫瘍の「(症状が出ずに)潜伏する」ことに関する文献を知るものを驚かせることはない。ある日本の検死解剖の研究例では死亡者の実に11.3%の人々が診断未確定の甲状腺ガンであった(文献 10)(一方、およそ0.5%の日本人が生存中に甲状腺ガンと診断される。)(文献 11) 死亡者に見つかった甲状腺腫瘍の多くは小さかったが、死亡者の1%は福島での閾値とされる5ミリよりも大きな腫瘍であった。このことは大きな甲状腺腫瘍の真の罹患率、診断されうるが潜伏している率は、一般の人々に対しておそらく 1.5% であるということを示唆している。一方、福島での検査集団でのその値は 0.042%である。(文献 12)もちろんこの罹患率は検査集団の高齢化に従って上昇するが、それが異常に高い値になるのはまだまだずっと先のことだ。
一方、林田氏の研究は非の打ち所がないもので、放射線と甲状腺ガンのエキスパートを納得させるものである。これまでの多くの研究と同様、潜伏していて害の無い甲状腺腫瘍を持つ者の割合は甲状腺腫瘍と診断された人の割合よりもずっと多いことを示唆している。これは甲状腺ガンにかんする誤った通念を打ち砕く論文となったろう。一方、福島の甲状腺ガン比率の上昇を報告した津田氏の研究は練られてはいないもので、これまでの研究報告と目眩がするほど異なっていて、診断での比率との比較という明らかに誤った手法に基づいている。これは結論と異なる不都合な証拠を故意に隠蔽している。この研究はレフリー審査をパスすべきではなかったほどひどいものである。しかしながら発表されてしまったし、広くあちこちで引用されている、一方、林田氏の研究は注目もされずに埋もれたままだ。
ならばなぜ記事における理解とインパクトに相反する違いがうまれるのか。科学界には放射線の恐ろしい健康リスクや悪影響を発表することを好む傾向がある。科学者達はそのような研究こそ論文として発表できる確率が高くなることを知っていて、ジャーナリストやおちつかない読者たちは、そのような論文こそクリックしたがる。強い効果へのバイアスは科学論文の結果をゆがめるが — しかし多くの場合、そのような結果は他の研究者たちが追試をしようとしたときに誤っていることが判明する。(文献 13)
参考
Confusing overdiagnosis for an “epidemic” of thyroid cancer in Japan after Fukushima
https://www.sciencebasedmedicine.org/confusing-overdiagnosis-for-an-epidemic-of-thyroid-cancer-in-japan-after-fukushima/
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1. http://www.helencaldicott.com/the-nuclear-sacrifice-of-our-children/
2. http://journals.lww.com/epidem/Abstract/publishahead/Thyroid_Cancer_Detection_by_Ultrasound_Among.99115.aspx
3. http://bigstory.ap.org/article/9bd0b3e588634b908193939638126250/researcher-childrens-cancer-linked-fukushima-radiation
4. http://fmu-global.jp/?wpdmdl=169, First-round thyroid screening.
http://fmu-global.jp/?wpdmdl=170, Second-round thyroid screening
5. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3871687/pdf/pone.0083220.pdf
6. http://www.nature.com/articles/srep09046#t1
7. http://fmu-global.jp/?wpdmdl=169
8. http://www.nature.com/articles/srep09046#t1
9. http://links.lww.com/EDE/A968
10. http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/1097-0142(19900301)65:5%3C1173::AID-CNCR2820650524%3E3.0.CO;2-2/pdf
11. http://www.who.int/ionizing_radiation/pub_meet/fukushima_risk_assessment_2013/en/ p. 58.
12. 127 total cancers, including 15 from the second-round screening, among about 299,000 screened. http://fmu-global.jp/?wpdmdl=169 http://fmu-global.jp/?wpdmdl=170
13. http://www.nature.com/news/first-results-from-psychology-s-largest-reproducibility-test-1.17433
14. http://www.nature.com/news/how-scientists-fool-themselves-and-how-they-can-stop-1.18517
15. http://bigstory.ap.org/article/9bd0b3e588634b908193939638126250/researcher-childrens-cancer-linked-fukushima-radiation
16. http://yurikageyama.com/category/news/
17. http://www.npr.org/sections/thetwo-way/2015/10/08/446873871/fukushima-study-links-childrens-cancer-to-nuclear-accident
18. http://www.nature.com/news/how-scientists-fool-themselves-and-how-they-can-stop-1.18517
