就職担当として人事の方にお会いする機会が大変多いです.12月から40〜50社以上の人事の方がいらっしゃいました.郵送だけで学校推薦を募集する企業も多数あります.
これは人事の方々との会話で得た印象なのですが,電気系学校推薦の学生は一般に「筆記などでは差はつけず(つかない),人物本位の面接できめる」ようです.
下記の内容は米国Googleの例です.実は人事の方の採用理念と重なる点が多いので,参考のためにUPします.
注)訳している途中で,専門用語をWEBで検索し,同じ記事を訳していらっしゃる「英語の先生」のページがヒットしました.文法解説が詳しそうですが・・・ぱっと見,ほとんどわかりませんでした.これはそれとはまったく別もので完全自己流訳です.
The New York Times, FEB. 22, 2014
by Thomas L. Friedman
マウンテンビュー,カリフォルニア -
昨年の6月にタイムズの記者アダム・ブリアントが,世界で最も成功した会社の人事部の副部長,すなわち採用の責任者であるラズロ・ボック(Laszlo Bock)に対しておこなったインタビューで,彼は「我々Googleは,採用の基準としてG.P.A.(grade point average,学業平均値)は意味がないことに気づいたんだ.テストの点数は価値がない.就職してからどのような能力を発揮するのか予測する助けにならない」と述べた.続けて「Googleでの大卒以外の社員の比率は,年々増加傾向にある」と.実際,ある部署での割合は 14 %に達する.
「うちの子,どうやったら就職できるのだろうか?」多くの人がこんな質問をするこの時期に,私はGoogleに行ってボックの答えを聞いてこようと考えた.
彼を悪く思わないで欲しい,ボックは「良い学歴は邪魔にはならない」と言っている.Googleでの仕事の多くが数学や,コンピュータスキル,プログラミングスキルを必要としている.もしも学歴が,これらの技能を真に反映しているならば,もちろん就職には有利に働くだろう.でもGoogleはもっと他のことに目を向けている.
「会社には五つの採用基準がある」.ボックは説明した.「もしも技術的な仕事ならば,プログラムコーディングの能力を調べる.会社の半分は技術的な仕事だからね.でも全ての仕事において我々がもっとも注目するのは認知の能力なんだ.IQなんかじゃない.学び取る能力だ.その場で直ぐに処理できる能力,情報の断片をかき集めてまとめる能力だ.「構造化された行動に関するインタビュー法」を用いて,彼ら彼女らが就職してからそうゆう能力を発揮してくれそうかどうかを調べるんだ」.
「二番目に大事なことはリーダーシップだ.普通のリーダーシップではなく,自ら舵をとろうという自発的なリーダーシップさ.普通のリーダーシップとは,例えばチェスクラブの部長とか,販売部の副部長とか,あるいは,どれだけ早くその地位に登りつめたのかとか.でも我々はそんなことは全く気にしていないんだ.君がチームのメンバーで,そのチームが問題に直面してとき,適当な時期に自ら問題に関わってチームをリードしていけるかどうかだ.また大事なときに一歩退いてリードすることをやめ,だれかにまかせることができるかどうかなんだ.有能なリーダーとして大事なことは,進んで権力を放棄できるということだ.
他には? 謙虚な心とオーナーシップだ.「責任感とオーナーシップとは,どんな問題も自分のこととして捉え,解決のために自ら踏み出すことだ」,「謙虚な心というのは,他人の良いアイディアは進んで認めて受け入れ,自分は引き下がることだ」.ボックは言う.「究極の目的は,問題を解くために,協力して何をやっていけるかだ.自分の仕事をやり,そして引き下がる」
「謙虚とは,単に他人に仕事の場を作ってやるということではない」.ボックは言う.「知的な謙虚さだ.謙虚な心が無い者は学ぶことはできない」.これが優秀なビジネススクールを卒業した者が伸び悩む理由だ.「成功している聡明な人々は失敗を経験しないものだ.だからこそ失敗から学び取ることができないんだ」
「彼らは反対に都合の良いようにだれかのせいにする間違いを犯す.つまり何か良いことが起これば,それは自分が優れているからと考え,もしも何か悪いことが起これば,それは誰か他の人間がバカだから,あるいは資金がないから,市場が動いたから・・・と.ここで最も成功している人間について言えることだが,つまり我々が雇いたい人間が難しい局面に直面したとする.猛烈に論争し自分の見解を熱心に押すだろう.でもあなたが「ここに新しい事実がある」と言ったとする.彼らは答えるんだ「なるほど,それは物事をかえる;君は正しい」と」,つまり同じ人間に,大きなエゴと小さなエゴの両方が同時に必要とされるんだ.
全く重要視していないのは「専門知識」だ.ボックは言う.「認知能力の高い人間に出会ったとする.つまり生まれつき好奇心を備えていて,いつでもなにかを学び取ろうとし,自発的なリーダーシップのスキルも持ち合わせている人物だ.ホームランバッターだ,言い換えると金の卵! こいつを雇うとする.当然,最初は何の専門知識も持ち合わせていないだろう.その仕事ぶりを見た専門家はこう言うだろう「そんなことは何百回もやってるよ.やらなくてはならないことはこれさ」と.でもね,ほとんどの場合,専門家では無い者でも,結局は同じ答えに到達するんだ」.「なぜなら問題というのは,ほとんどの場合,難しくなんかないからね」 まぁ,たまには失敗もするだろう.でもね,認知能力の高い人間と言うのは,たまに全く新しい答えを見つけだすんだ.計り知れないほど価値がある答えをね.
ボックの採用にあたっての戦略をまとめてみる:今日,才能は伝統とは異なる方法で形作られ,多くの異なった形で目の前に現れる.採用担当者は応募者の全てに対して敏感でなくてはいけない.出身大学名なんて関係ない.なぜなら「大学になんか行かないでも世界で成功している者も沢山いる.もちろん非常に優秀な人物だ.そうゆう人物を見つけ出すために我々は何でもする」からだ.彼はつづけて,「非常に多くの大学が社会に対して優秀な学生を輩出するという基本的な約束を果たしていない.学費を払うために多くの借金をして苦労をし,結局人生の役に立つ本当の勉強ができていない.これでは単に時間の無駄使いにすぎない」
G.P.A.のような伝統的な物差しに頼らなくても良いくらいGoogleは多くの才能ある人材を引きつけている.ほとんどの若者にとって大学に行くというのは,いろいろな職業に必要なツールを身につけるために良い方法だろう.しかしボックが言っているのは,大卒であるからと言って,それは仕事が出来る保証をしてくれる物ではない,ということだ.会社が気にするのは,つまり給与を支払う者が気にするのは,どんなに学んだかではなく何ができるかだ.技術革新が,ますますグループ作業に依存するこの現代において,多くのソフトスキル,すなわちリーダーシップや謙遜,共同作業や適応性,学び,そして再び学び直すこと,これらができるかどうかが鍵を握る.君たちがどこにいこうとも,成り立つ真実だ.
「うちの子,どうやったら就職できるのだろうか?」多くの人がこんな質問をするこの時期に,私はGoogleに行ってボックの答えを聞いてこようと考えた.
彼を悪く思わないで欲しい,ボックは「良い学歴は邪魔にはならない」と言っている.Googleでの仕事の多くが数学や,コンピュータスキル,プログラミングスキルを必要としている.もしも学歴が,これらの技能を真に反映しているならば,もちろん就職には有利に働くだろう.でもGoogleはもっと他のことに目を向けている.
「会社には五つの採用基準がある」.ボックは説明した.「もしも技術的な仕事ならば,プログラムコーディングの能力を調べる.会社の半分は技術的な仕事だからね.でも全ての仕事において我々がもっとも注目するのは認知の能力なんだ.IQなんかじゃない.学び取る能力だ.その場で直ぐに処理できる能力,情報の断片をかき集めてまとめる能力だ.「構造化された行動に関するインタビュー法」を用いて,彼ら彼女らが就職してからそうゆう能力を発揮してくれそうかどうかを調べるんだ」.
「二番目に大事なことはリーダーシップだ.普通のリーダーシップではなく,自ら舵をとろうという自発的なリーダーシップさ.普通のリーダーシップとは,例えばチェスクラブの部長とか,販売部の副部長とか,あるいは,どれだけ早くその地位に登りつめたのかとか.でも我々はそんなことは全く気にしていないんだ.君がチームのメンバーで,そのチームが問題に直面してとき,適当な時期に自ら問題に関わってチームをリードしていけるかどうかだ.また大事なときに一歩退いてリードすることをやめ,だれかにまかせることができるかどうかなんだ.有能なリーダーとして大事なことは,進んで権力を放棄できるということだ.
他には? 謙虚な心とオーナーシップだ.「責任感とオーナーシップとは,どんな問題も自分のこととして捉え,解決のために自ら踏み出すことだ」,「謙虚な心というのは,他人の良いアイディアは進んで認めて受け入れ,自分は引き下がることだ」.ボックは言う.「究極の目的は,問題を解くために,協力して何をやっていけるかだ.自分の仕事をやり,そして引き下がる」
「謙虚とは,単に他人に仕事の場を作ってやるということではない」.ボックは言う.「知的な謙虚さだ.謙虚な心が無い者は学ぶことはできない」.これが優秀なビジネススクールを卒業した者が伸び悩む理由だ.「成功している聡明な人々は失敗を経験しないものだ.だからこそ失敗から学び取ることができないんだ」
「彼らは反対に都合の良いようにだれかのせいにする間違いを犯す.つまり何か良いことが起これば,それは自分が優れているからと考え,もしも何か悪いことが起これば,それは誰か他の人間がバカだから,あるいは資金がないから,市場が動いたから・・・と.ここで最も成功している人間について言えることだが,つまり我々が雇いたい人間が難しい局面に直面したとする.猛烈に論争し自分の見解を熱心に押すだろう.でもあなたが「ここに新しい事実がある」と言ったとする.彼らは答えるんだ「なるほど,それは物事をかえる;君は正しい」と」,つまり同じ人間に,大きなエゴと小さなエゴの両方が同時に必要とされるんだ.
全く重要視していないのは「専門知識」だ.ボックは言う.「認知能力の高い人間に出会ったとする.つまり生まれつき好奇心を備えていて,いつでもなにかを学び取ろうとし,自発的なリーダーシップのスキルも持ち合わせている人物だ.ホームランバッターだ,言い換えると金の卵! こいつを雇うとする.当然,最初は何の専門知識も持ち合わせていないだろう.その仕事ぶりを見た専門家はこう言うだろう「そんなことは何百回もやってるよ.やらなくてはならないことはこれさ」と.でもね,ほとんどの場合,専門家では無い者でも,結局は同じ答えに到達するんだ」.「なぜなら問題というのは,ほとんどの場合,難しくなんかないからね」 まぁ,たまには失敗もするだろう.でもね,認知能力の高い人間と言うのは,たまに全く新しい答えを見つけだすんだ.計り知れないほど価値がある答えをね.
ボックの採用にあたっての戦略をまとめてみる:今日,才能は伝統とは異なる方法で形作られ,多くの異なった形で目の前に現れる.採用担当者は応募者の全てに対して敏感でなくてはいけない.出身大学名なんて関係ない.なぜなら「大学になんか行かないでも世界で成功している者も沢山いる.もちろん非常に優秀な人物だ.そうゆう人物を見つけ出すために我々は何でもする」からだ.彼はつづけて,「非常に多くの大学が社会に対して優秀な学生を輩出するという基本的な約束を果たしていない.学費を払うために多くの借金をして苦労をし,結局人生の役に立つ本当の勉強ができていない.これでは単に時間の無駄使いにすぎない」
G.P.A.のような伝統的な物差しに頼らなくても良いくらいGoogleは多くの才能ある人材を引きつけている.ほとんどの若者にとって大学に行くというのは,いろいろな職業に必要なツールを身につけるために良い方法だろう.しかしボックが言っているのは,大卒であるからと言って,それは仕事が出来る保証をしてくれる物ではない,ということだ.会社が気にするのは,つまり給与を支払う者が気にするのは,どんなに学んだかではなく何ができるかだ.技術革新が,ますますグループ作業に依存するこの現代において,多くのソフトスキル,すなわちリーダーシップや謙遜,共同作業や適応性,学び,そして再び学び直すこと,これらができるかどうかが鍵を握る.君たちがどこにいこうとも,成り立つ真実だ.