2014年9月3日水曜日

マラソンマン

子供の頃,父から虐待を受けつづけていたRob Young.

たまらず母が妹と共に連れだす.しかし金銭的に育てることができないので,彼は施設に.周囲の影響をうけて,いつしか彼も荒れた少年時代を過ごすようになる.
「父と同じようになってきた」.その声を聞いて,彼は自らを変える決心をした.それからはスポーツと学校に打ち込むことに.
11才の時,トップの私立校のヘッドティーチャーが里親に申し出る.ここから彼の人生の全てが変わった.里親が全てを教えてくれた.「彼こそが真の親だ」
今,彼は仕事の前に,毎朝2時45分,リッチモンドパークのマラソンコースへ行く.週末はマラソン大会にも出場する.それもこれも,365日で367回のマラソンを走るために.同じように虐待を受けている子供達へのチャリティーのために.
一年で366回のマラソンが,世界記録だそうです.


2014年8月19日火曜日

ある化学者の生い立ち

ある化学者の生い立ち
 李遠哲 博士
非常に感銘をうけたので,ここにリンクをはります.

2014年8月16日土曜日

論文の紹介

American Chemical Society の Journal,Analytical Chemistry に発表された論文のアブストラクトの勝手訳です.

「多重シンクロトロン放射X線解析による,福島原発の事故で放出されたウラニウムの検出と放射性微粒子の化学状態の解析」

シンクロトロン放射X線マイクロビーム解析によって,福島第一原発(Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant:FDNPP)事故で放出された,大気中における放射性の塵についての詳しい化学特性が明らかにされた.これは事故の初期段階において発電所で何が起こっていたかについて,よりよい理解を与えるものである.2011年3月14日と15日,FDNPPの南西172km離れた筑波で採取された大気のサンプルから,放射性セシウムを含む3つの球状の塵(直径2マイクロメートルくらい:2x10^(-6) メートル,0.000002 メートル)が集められた.

シンクロトロン放射 ミューX線蛍光解析は,その3つの球状の塵すべてにおいて次の10個の元素を検出した.鉄,亜鉛,ルビジユム,ジルコニウム,モリブデン,スズ,アンチモン,テルル,セシウム,バリウム.加えて,初めて塵のうちの2つからウランが検出された.これはウランのL殻X線吸収XANESスペクトルにより確認された.このことは,それらの塵の中に,ウランとその核分裂生成物が放射性セシウムとともに含まれていることを示している.FDNPPが損傷を受け,ウラン燃料とその核分裂物質を格納容器の外に,大気中に塵として放出したことを示している.

それぞれの塵に含まれる,鉄,亜鉛,モリブデン,スズのK殻SR-μ-XANESスペクトルは,それらがガラス母材の中で高い酸化状態,すなわち,Fe3+,Zn2+,Mo6+,Sn4+として存在していることがSRミューX線散乱解析で明らかになった.

それらのガラス状態での放射性物質は,同じく放出された水溶性の放射性セシウムの塵よりも,より長く環境に残るだろう.

Detection of uranium and chemical state analysis of individual radioactive microparticles emitted from the Fukushima nuclear accident using multiple synchrotron radiation X-ray analyses

Yoshinari Abe , Yushin Iizawa , Yasuko Terada , Kouji Adachi , Yasuhito Igarashi , and Izumi Nakai

Anal. Chem., Just Accepted Manuscript
DOI: 10.1021/ac501998d
Publication Date (Web): August 1, 2014
Copyright © 2014 American Chemical Society

2014年8月5日火曜日

福島原発の凍土遮水壁について

福島原発の凍土遮水壁について良く分析されている記事です.


link => 前代未聞「凍土遮水壁」の成算

4ページ目から
> 陸側遮水壁の工法は、鹿島、大成建設、清水建設、安藤ハザマの
> 4社がそれぞれ提案。粘土壁や砕石壁を退けて、鹿島の凍結工法が
> 選ばれた。福島第一原発に特有の厳しい施工条件を、クリアでき
> ると考えられたからだ。

中略

6ページ目
> 考えられる課題を事前につぶして工事に臨むことはもちろん、仮
> に失敗しても挽回できるように、次善策をそろえておくことも欠
> かせない。

中略

> 土木学会は13年9月に立ち上げた汚染水問題を扱うタスクフォース
> を通じて東京電力などと情報交換を開始。メンバーが2月末に現地
> を視察した。委員長を務める長岡技術科学大学の丸山久一教授は
> 「技術的な観点で設計や解析の妥当性をチェックしたり、対策が
> うまくいかない時の次善策を提示したりして、政府や東京電力を
> 支援していく」と意気込む。

土木学会あげて支援している.

2014年7月26日土曜日

論文"Low blood cell counts in wild Japanese monkeys....."について

【加筆】
2014年 7月26日 土曜日 21時49分57秒 JST
言いたいことは,「現地で,現地の物だけを食べてるお猿さんでさえも,ちょっとカゼになりやすくなるかも」,という程度ですということです.

下記,もしも私が原稿の審査をするレフリーだとしたら,というコメントです.
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・それにしても相関係数を計算するにはサンプル数が少なすぎる.
 これで負の相関というのは少々乱暴です.
・横軸の,最も左の位置(筋肉に含まれるセシウム濃度が低い)と最も右(筋肉に含まれるセシウム濃度が高い)で,サンプル数が違いすぎる.左で6点が含まれる領域に,右では3点のみ.
・右で最低値を記録した位置と,ほぼ同程度の高さの位置に左の領域でも測定点があります.これでは筋肉中に含まれるセシウムの影響とはいえないのではないか.セシウムがあってもなくても同じ程度の位置に測定点があるということになる.
・blood cellの減少が骨髄の造血functionが低下したためではないか,としているが,そうなったメカニズムは何か.セシウムを取り入れることで骨髄の造血作用がどのように変化するのか,その説明が無い.

うーん,私がレフリーだったらreject決定.
===

Natureに掲載された論文,”Low blood cell counts in wild Japanese monkeys after the Fukushima Daiichi nuclear disaster”を勝手に訳したダイジェストです.最初に言い訳です.おもいっきりはしょっています.訳に責任は持てません.詳細は原著論文を参照ください.調査方法等は十分に信用がおけます.

著者は,
 日本獣医生命科学大学
 Kazuhiko Ochiai, Shin-ichi Hayama, Sachie Nakiri, Naomi Ishii, Taiki Uno, Takuya Kato, Shuichi  Tsuchida & Toshinori Omi

 NPO法人 どうぶつたちの病院
 Setsuko Nakanishi

 JA新ふくしま
 Fumiharu Konno

 京都大学霊長類研究所
 Yoshi Kawamoto
です.

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2012年4月,福島第一原発から70kmの森に生息する猿61頭について,調査が行われた.対照として,福島第一原発から400km離れた青森の下北半島に生息する猿31頭についても同様の調査が行われた.

福島の猿の筋肉に含まれるセシウムの濃度は78–1778 Bq/kgであった.下北の猿の場合は検出限界以下であった.

福島の猿の白血球と赤血球の数は減少し,幼児の猿のヘモグロビン,血球容積比,白血球数は,筋肉に含まれるセシウムの濃度と負の相関を示した.おそらく骨髄の造血機能が低下したためではないか.

白血球と赤血球の数の減少は,ただちに猿の個体に健康被害のリスクがあることを意味するわけではない.ただ免疫系が若干弱くなっている可能性はあるので,たとえば疫病などに対して感染しやすくなっているかもしれない.これを明らかにするためには,より長期間にわたっての観察が必要である.

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2014年7月17日木曜日

FBIにマークされていたリチャード・ファインマン

ノーベル賞受賞者で,米国物理学会のスーパースター,リチャード・ファインマン.

冷戦時代の1958年ころにFBIに「ある通報」があり,コミュニストではないかとマークされていたとの記事です.その時に送られてきたメモが公開されました.で,だれがそのメモを書いてFBIに通報したか,についてここで推理がなされています.

・彼をよく知っている.

・著名な物理学者のフェルミの綴りをまちがえている.
 => 物理屋ではない.

などなど.

で,彼の二番目の奥さんではないかと.
彼女との生活は1952年から1956年.1958年に離婚成立.

富士山が臨界状態

2011年の地震以来,地下に歪みがたまり,「富士山が臨界状態」になったとのこと.「いつ噴火してもおかしくない」そうです.

わかりやすい図はこちら.
元となったサイエンスに掲載されている論文はこちら.