2014年8月5日火曜日

福島原発の凍土遮水壁について

福島原発の凍土遮水壁について良く分析されている記事です.


link => 前代未聞「凍土遮水壁」の成算

4ページ目から
> 陸側遮水壁の工法は、鹿島、大成建設、清水建設、安藤ハザマの
> 4社がそれぞれ提案。粘土壁や砕石壁を退けて、鹿島の凍結工法が
> 選ばれた。福島第一原発に特有の厳しい施工条件を、クリアでき
> ると考えられたからだ。

中略

6ページ目
> 考えられる課題を事前につぶして工事に臨むことはもちろん、仮
> に失敗しても挽回できるように、次善策をそろえておくことも欠
> かせない。

中略

> 土木学会は13年9月に立ち上げた汚染水問題を扱うタスクフォース
> を通じて東京電力などと情報交換を開始。メンバーが2月末に現地
> を視察した。委員長を務める長岡技術科学大学の丸山久一教授は
> 「技術的な観点で設計や解析の妥当性をチェックしたり、対策が
> うまくいかない時の次善策を提示したりして、政府や東京電力を
> 支援していく」と意気込む。

土木学会あげて支援している.

2014年7月26日土曜日

論文"Low blood cell counts in wild Japanese monkeys....."について

【加筆】
2014年 7月26日 土曜日 21時49分57秒 JST
言いたいことは,「現地で,現地の物だけを食べてるお猿さんでさえも,ちょっとカゼになりやすくなるかも」,という程度ですということです.

下記,もしも私が原稿の審査をするレフリーだとしたら,というコメントです.
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・それにしても相関係数を計算するにはサンプル数が少なすぎる.
 これで負の相関というのは少々乱暴です.
・横軸の,最も左の位置(筋肉に含まれるセシウム濃度が低い)と最も右(筋肉に含まれるセシウム濃度が高い)で,サンプル数が違いすぎる.左で6点が含まれる領域に,右では3点のみ.
・右で最低値を記録した位置と,ほぼ同程度の高さの位置に左の領域でも測定点があります.これでは筋肉中に含まれるセシウムの影響とはいえないのではないか.セシウムがあってもなくても同じ程度の位置に測定点があるということになる.
・blood cellの減少が骨髄の造血functionが低下したためではないか,としているが,そうなったメカニズムは何か.セシウムを取り入れることで骨髄の造血作用がどのように変化するのか,その説明が無い.

うーん,私がレフリーだったらreject決定.
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Natureに掲載された論文,”Low blood cell counts in wild Japanese monkeys after the Fukushima Daiichi nuclear disaster”を勝手に訳したダイジェストです.最初に言い訳です.おもいっきりはしょっています.訳に責任は持てません.詳細は原著論文を参照ください.調査方法等は十分に信用がおけます.

著者は,
 日本獣医生命科学大学
 Kazuhiko Ochiai, Shin-ichi Hayama, Sachie Nakiri, Naomi Ishii, Taiki Uno, Takuya Kato, Shuichi  Tsuchida & Toshinori Omi

 NPO法人 どうぶつたちの病院
 Setsuko Nakanishi

 JA新ふくしま
 Fumiharu Konno

 京都大学霊長類研究所
 Yoshi Kawamoto
です.

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2012年4月,福島第一原発から70kmの森に生息する猿61頭について,調査が行われた.対照として,福島第一原発から400km離れた青森の下北半島に生息する猿31頭についても同様の調査が行われた.

福島の猿の筋肉に含まれるセシウムの濃度は78–1778 Bq/kgであった.下北の猿の場合は検出限界以下であった.

福島の猿の白血球と赤血球の数は減少し,幼児の猿のヘモグロビン,血球容積比,白血球数は,筋肉に含まれるセシウムの濃度と負の相関を示した.おそらく骨髄の造血機能が低下したためではないか.

白血球と赤血球の数の減少は,ただちに猿の個体に健康被害のリスクがあることを意味するわけではない.ただ免疫系が若干弱くなっている可能性はあるので,たとえば疫病などに対して感染しやすくなっているかもしれない.これを明らかにするためには,より長期間にわたっての観察が必要である.

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2014年7月17日木曜日

FBIにマークされていたリチャード・ファインマン

ノーベル賞受賞者で,米国物理学会のスーパースター,リチャード・ファインマン.

冷戦時代の1958年ころにFBIに「ある通報」があり,コミュニストではないかとマークされていたとの記事です.その時に送られてきたメモが公開されました.で,だれがそのメモを書いてFBIに通報したか,についてここで推理がなされています.

・彼をよく知っている.

・著名な物理学者のフェルミの綴りをまちがえている.
 => 物理屋ではない.

などなど.

で,彼の二番目の奥さんではないかと.
彼女との生活は1952年から1956年.1958年に離婚成立.

富士山が臨界状態

2011年の地震以来,地下に歪みがたまり,「富士山が臨界状態」になったとのこと.「いつ噴火してもおかしくない」そうです.

わかりやすい図はこちら.
元となったサイエンスに掲載されている論文はこちら.

2014年5月19日月曜日

はなぢ


欧米にジェット機で1往復すると0.1mSvほどの被ばく線量.胸部X線撮影の約2回分.普段の生活で自然界から受けている放射線量は年間2mSvほど.航空機内が日々の職場である乗務員には、宇宙線により年間1mSvを超える被ばくを付加的に受ける.欧州の調査によれば、航空機乗務員の乗務に伴い付加される実効線量は年間平均で3~4mSv.乗務員さん達が,鼻血出して業務ができなくなることは,ほぼ,無い.

この福島の地図でのブルーの点の観測値,0.25 マイクロ(10^(-6))シーベルト/1時間を例にとってみます.一年に,0.25 x 24時間 x 365日 = 2190 x 10(-6)シーベルト/ 1年となります.0.002190 シーベルト = 2.190 ミリシーベルト / 1年です.これは普段の生活で自然界から受けている放射線量と同程度です.これで鼻血出ていたら国民みんなが鼻血出てます.

加えて,約4カ月半の宇宙長期滞在を終えて帰還した若田光一さん,今回、約90ミリシーベルトを被曝(ひばく)したと見積もられています.若田さん,宇宙で毎日三枚の「全身の」レントゲン写真を撮っていたのと同じ量の放射線を浴びていました.鼻血だらけでソユーズから出てきたら,わたしもなるほどなーと思いますが,帰還時の写真見てもわかりますが鼻血は出していません.

あるマンガでは,最近福島を訪れた記者の方が鼻血を出したことが描かれています.内部被爆なわけがありません.ばかばかしいにもほどがあります.福島を訪れたことに勝手にドキドキした,ストレス性の鼻血でしょう.

そういえば北海道のなんだかセンターの元所長のコメントにも頭がくらくらしました.肩書きはまったく意味が無いと強く思った次第です.


2014年4月8日火曜日

カフェインとタウタンパク質

コーヒーと緑茶飲みましょう!

NeuroScientistNewsより

タウタンパク質とアミロイドタンパク質の蓄積はアルツハイマー病の進行と関連があるとされてきたが,Neurobiology of Aging(加齢の神経生物学に関する専門誌)に発表されたところによると,カフェインはマウスのタウタンパク質の蓄積を減少させる効果があることがわかった.

ドイツのボン大学とフランスのリール大学の科学者は,これまでの研究から,アデノシン受容体 A2A をブロックすると,タウタンパク質の蓄積が減少することを知っていた.カフェインは A2A の作用を抑制する効果を持ち,結果として脳へのタウタンパク質の蓄積を減少させるのだ.カフェインはコーヒーなどを飲めば摂取できるので,安価でお手軽だ.

今回,彼らは,アルツハイマー病が進行し多量のタウタンパク質が脳に蓄積するよう,遺伝的に操作されたマウスを用意した.飲料水にカフェインを注入し,経過を観察した.結果,マウスの脳におけるタウタンパク質の蓄積はかなり減少し,記憶テストでも良い結果を出すようになった.今回得られた知見がアルツハイマー病の新しい薬の開発に役立つ可能性を秘めている.


これがその論文です.