2013年1月26日土曜日

成功への秘密の食材


アメリカの有名レストランチェーンを経営するDavid Changを例に,成功の秘訣について考えているコラムです.面白いのでかいつまんで紹介します.

Secret Ingredient for Success
直訳すると,成功への秘密の食材,みたいな感じ.

* * * ここから
どうしてもうまくいかないとき,大抵,理由をすぐに見つけることができる.他人のせいにしたり,自分の努力が足りないからと考えてみたり.David Changは小さなヌードルショップを経営していた.経営がにっちもさっちもいかなくなり,いよいよダメになりそうになった.メニューを手直しするか,もっともっとハードに働くか.ヌードルショップは確かに価値があるが,このままでは店舗代も払えない.

彼は,やり方をまるっきり変えることにした.従業員と一緒に外に出かけた.インスピレーションを得るために八百屋さんを見て回った.店に帰って自分たちの食べたいものを作った.最後の晩餐のように.そして徹底的に自分たちを見つめ直した.数ヶ月後,店は大繁盛.今の彼の大成功はヌードルショップに拘泥していては得られないものだった.

ハーバードビジネススクールのChris Argyrisは,1970年代,組織やMr. Changのような人々が事業上の障害にぶつかったときに,どのような反応を示すかについて研究を行った.一つはsingle loop学習.障害に対する考えられる外的要因やテクニカルな理由を見つけ出す偏狭なメンタルプロセス.もう一つは,一般的ではないが,非常に効率的なプロセス.認識によるアプローチ,つまりArgyris教授の言うところのdouble loop学習.このモードでは,Mr. Changのように,今のやり方と考え方の全ての面に疑問を投げかける.自分が信じ込んでいること全てに正直に異議を投げかけ,そこから得られた情報に従い,勇気を持って行動する.

成功者にインタビューをすると,成功には,粘り強さ,専念,幸運が必要と考えられているが,実はこういった自己認識能力も同じように強い役割を果たしている.ビジネス,エンターテイメント,スポーツ,アート,の全ての成功者は,障害に対して同じような反応を示している.つまり徹底的な自己分析によって,ゴールと,それを達成するための方法を再定義するのだ.

うまくいってると思っている時でも,徹底的な自己分析によって新たなゴールと方法が見つかる.

* * * ここまで

計算物理学にシミュレーテッドアニーリングと言う方法があります.焼き鈍し法です.仮想的にシステムにエネルギーを与え,系の温度を上げます.その後,徐々に冷やしていきます.系は自然に安定な状態に落ち着きます.ここまでは良いのですが,実際,その状態が絶対安定なのか,単に局所的な準安定状態に陥ってしまっているのかわかりません.そこでモンテカルロ法では,局所的に,さらに温度を上げてみます.また遺伝的アルゴリズムでは,局所的に,状態に突然変異を発生させます.そうやって系が小さなくぼみに落ち込んだ状態を脱っして,前よりももっと安定な状態に変化しないか調べます.

刀鍛冶も刀を熱してたたいて冷やして金属原子の配列を整え,刀身を強くしていきます.

今の目標と方法について徹底的な自己分析を加えることは,取り囲んでいる壁を乗り越え,準安定状態に落ち着いている今から脱するために,良い方策かもしれませんね.


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